第31話 文化祭の後日談とその翌日
今回は本当に後日談とちょこっとなので凄い短いです。
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愛花の伝説のアドリブ演技から翌日。簡潔にまとめると、
・俺の正体はクラスの人以外にはバレることはなかった。
・言わずもがな愛花のアドリブ演技はまたギャップで人気になった。
・SNSで少しバズった(そのときに正体がバレかけてたけど否定した)。
・校内で「演技派クラスのアドリブ伝説」として語り継がれるようになった。
最後の1つに関しては真面目にわからん。アドリブ対処しただけでは伝説にはならんやろ。絶対愛花のギャップから繋がって起こってるやつじゃん。知らんけど。
◇
翌日の朝、いつも通り学校に行き、着席するといういつもと変わらないことをしていたのだが、今日はやたらとみんなに話しかけられる。
「早川君、演技上手かったね!流石だね!」
「本当にそうだよな!生演技は違う!」
「愛花ちゃんは近くにいて大丈夫なのかな?明様えげつないパワー持ってるけど…」
おい、俺のことなんだと思ってるんだ!前2つは普通な会話なのになんで最後だけ俺が怪物みたいな言い回しは!ただみんなと違うのは俳優なことだけだ!
一方愛花はというと、
「愛花ちゃん羨ましい!明様と付き合ってるなんて!」
「私なら気絶しちゃうかも!愛花ちゃんは大丈夫なの?」
「流石に慣れたよ、夏休みの時には教えてもらってたし!」
おい、だから俺のことなんだと思ってるんだよ。まったく...。
◇
この日を境に、体育とかで俺に注目が集まるようになったり、3日間はサインを求められたりもした。そして、授業後の仕事が増え、愛花と遊ぶ機会も減ってしまった。
「愛花、今日は久しぶりに一緒に帰らないか?」
「えっと...ごめん栄太君、せっかく一緒にだけど今日はそんな気分じゃないんだぁ...」「そっか、また帰りたいときがあるだろうしその時にでも!だな」
「そうだね」
俺は愛花がいつもなら一緒に帰っていることもあり、少し心配になったが、もし俺が原因で火に油を注ぐようになったりしても愛花が嫌な気分になってしまうため、あと3日ほどたった後くらいに聞いてみようと思ったのであった。
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