第24話 告発3件目

「えっとどうやって結びつけるの?」


「簡単に言いますと、兄貴は彼女が何か隠し事をしている事に気が付き、それを探るうちに多分犯人にたどり着いたんでしょう。そして口封じとして殺された。」


「俺は隼人と一緒に途中まで色々と調べていたんだ。学校でテストが高額で販売されて成績の悪い奴がそれを買って点をあげている。教師も絡んでいるみたいだからどうにかして暴きたいんだ。」


「それが本当ならひどい話だね。そんな事で殺されるなんて…小塚君のためにも犯人探さないと。」


「まずは小テストで先に良い点と後に悪い点を取ります。そして物凄く困っているのをアピールすると名刺が靴箱に入るはず。小テストの問題を無料でもらえる事になってという具合にまずは俺はそこまでやります。俺がピヨコラにアピールして高い金額で設定して流せば他にもお金欲しさにアピールしてくる奴がいるかも知れない。」


「私もやろうか?」


「先輩たちは2年ですし、わざとテストで悪い点なんかとったら進学にも響きます。だからそれは俺がやります。でも同じ学年で、成績が下がって悩んでいる人を見かけたらちょっと気を付けてみてください。」

「わかった。」


 アルバイトから次の告白が送られてきた。


「3件目」


   タイトル   告発します。学校でよく物が盗まれているみたいです。

 

 2年B組の野崎杏花、林田りん、桃田梨奈と言います。


 学校が終わった後、友達とお店に入った時にお財布の中を見ると、5万円入っていたはずなのに2万円ありませんでした。


 その時は自分の勘違いかなと思い気にはしていなかったのですが、それから2週間後、10万円お財布に入れていました。前におかしいなと思った時から毎日お財布の中身を確認するようにしていたのです。


 その日はまっすぐ家に帰り、お金を使ったのはお昼の飲み物を買った時だけでした。夜、お財布を確認すると お金が3万円無くなっていました。家にはお金を取るような人もいないので、どう考えても学校で盗まれたとしか思えなかったのです。


 友達を疑うのも嫌だったので何も言えずにいたのですが、「疑うつもりはないけど聞いていい?」と言われ話を聞くと仲の良い友達も私と全く同じように少ないお金を盗まれていて、これは確実に盗まれていると言う事を確信しました。他の子に聞くと全員では無いのですが同じような経験をした子がいました。


 金持ちが多い学校とは聞いていたけど、財布に10万ってありえない。


 調べるために、体育の時、教室に携帯をこっそりと置き隠し撮りを3人でやりました。その動画を添付します。犯人が映ってはいるのですが、被り物をしているので特定が出来ません。この後も引き続き隠し撮りをしてみますが、ピヨコラさんにも犯人を探して欲しいです。よろしくお願いします。 


「全部のお金を抜き取らないのがイヤらしいですね。自分がいくら持っているかとかちょっと分からない時もありますよね。」


「確かにな。家の人の可能性もあるし簡単に言えないしな。」


「とりあえず動画見てみましょうかね。」


 動画は教室3方向から撮られていた。窓側、廊下側、センター、カメラの配置は良いが少し遠い。

「犯人は2人、体つきから見ると男のように見えるけど…。これは実際の自分の目でみないとなんとも言えないな。先輩、実際見にいきましょう。」


 野崎杏花に検証します。この事はまだ誰にも言わないようにとメールを流し、準備に取り掛かった。

 

「まず生徒がうろつくと怪しまれるので、今回Kに明後日、体育があり人がいなくなる教室にカメラをセットしてもらいますが、女子の部屋にセットすると着替えが映ってしまうので、そちらは真由さんにみてもらいます。男子のは俺らが見ましょう。」


「そうだな。女子の見たいけど…。」


「先輩、犯罪ですよ。」


「わ、わかってるよ。」

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