最上階でお待ちしています
高野真
0・とある場所で
「じいちゃん、そろそろ起きる時間です。起きてください」
私を起こしに来たのは私の大切な相棒。
「あぁ、もう起きる時間ですか。おはようございます」
私は起き上がりながらそう答える。
「はい、おはようございます。ごはん食べたいのでお願いします」
私に向かってお辞儀をする。
「はいはいわかりました。ではお手伝いをお願いします。身支度をととのえたらキッチンに行きますので」
「はい。よろしくお願いします」
満面の笑みを浮かべて部屋から出て行こうとした。しかし突然ドアの前で立ち止まり私の方へと振り返った。
「言い忘れてた。鳥たちが『手紙』持ってきてたよ」
「そうですか。わかりました。ではご飯のあとで我々の仕事に取り掛かりましょうか」
「そうだね。あっちとの調整もあるからちゃっちゃか片付けていこう。手紙を出した者たちも待ってることだし。とりあえず私はキッチンで待ってるから早く来てよ」
「わかりました。今日も忙しくなりそうですね」
「まあね。でもこれが私達の仕事だから」
「そうですね。私達の仕事ですね」
さてどんな方々が私達を待っているのでしょうか。きっと今日も有意義なものになるはずです。
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