第32巻(パンチョン小学校に)
わたしは、しおりんといっしょにパンチョン小学校に入学した。
この小学校は、ママたちも通っていた小学校らしい。
1年フラワー組になった。
ムーン組、スノー組、フラワー組の3クラスある。
小学校の運動会で町別リレーに出た。
1年生から6年生まで、それぞれの町の代表選手1人づつ出てリレーする。
わたしは1年生として、リレーのスタートを走った。
他の町の1年生とも、抜きつ抜かれつの混戦状態やったけど、なんとかトップで2年生にバトンをわたすことできた!
ナオミンと、あやめっちは
「ミク行け~っ!」
「ミク頑張れ~っ!」
って、2人でめっちゃ応援してくれていた。
走ってても、2人の声援は聞こえてきたし、手を振ってくれてるのも見えた!
ナオミンと、あやめっちは、いつでも、めっちゃ仲良し!
2人とも好きどうしなの、小1のわたしにも、わかる!
走りの速いのは、あやめっちの血筋らしい。
あやめっちも小学生の時、走るの速かったらしい。
ナオミンは
「あやめっちはな、小学生の時、めっちゃ走るの速かったから、もうキャアキャア言いながら、あやめっちのことを応援してたんやで~」
って言っている。
「ナオミンは、あやめっちのこと、小学生の時から好きやったんやな~!」
って、ナオミンに聞いてみた。
ナオミンママは、めっちゃ紅くなって
「そうやで~!めっちゃ好きやったんやで~!」
「今も好きなん?」
「そうやで!今も、おたがいに好きなんやで」
「やっぱり、そうやったんや...思ってたとおりやわ...」
「えっ?そう思ってたん?」
「そうやで!ちっちゃい頃から、ずっと、2人は仲良しで、おたがいに好きなんやろな~って」
「あははは」
「やっぱり、当たってた!」
「良かったな~」
「うんっ!良かったわ」
うちの町は町別リレーで優勝したから、学習ノートをもらった!
6年生で、うちの町はミユちゃん、走ってた!
うちのアンカーのミユちゃん、めっちゃ速かった!
1年生の担任の熊田先生は、めっちゃ面白いから好き。
いつも、みんなといっしょに校庭で遊んでくれる。
校庭に、大きな渦巻きを2つ描いて、2チームにわけて、1人づつ走って行って、ぶつかったらジャンケンをして、負けたチームは、また渦巻きのスタート地点から走りはじめる。
それで、どちらのチームが相手チームの陣地に、より多く侵入できるかを競っている。
全員参加のゲームで、めっちゃ面白い。
わたしも、大きくなったら、ちっちゃい子どもたちに教えてあげたいな~って思っている。
✩
日曜日。しおりんといっしょにヴェネツィアンに遊びに行く。
運河の可愛い街。
しおりんとゴンドラに乗る。
ピンクのめっちゃ可愛いゴンドラ。
オーロラちゃんのゴンドラだ。
オーロラちゃんに指輪を渡したら、ゴンドラに乗せてもらえる。
わたしとしおりんとで、家で指輪を作って来た。
運河でピンクのゴンドラをしおりんと探す。
あ、あったあ!あったよ〜!
しおりんピンクのゴンドラを見つける。
ピンクのゴンドラのところまで走って行く。
オーロラちゃんに、作ってきた指輪を渡す。
「う〜ん、まあ、いいわっ」
って言って、オーロラちゃんは、わたしとしおりんをゴンドラに乗せてくれた。
オーロラちゃんのゴンドラは
フワーッ
て浮き上がって、空を飛んで行く。
わたしもしおりんも持ってきてたスケッチブックを広げて、空からのヴェネツィアンの景色を絵に描く。
ゴンドラはゆっくりゆっくり
ユラユラユラユラ
空の上で進んでいた。
「速度あげますよ〜」
って、オーロラちゃんの言葉とともに
ゴンドラはピュイーーンッと速度をめっちゃあげて空を飛んでる。
うわっ!
はやっ!
って思ってたら、やがて
チャプンッ
と海に浮かんだ。
うわ〜、ヴィーナスさんでもいるような海だあ!
ゴンドラはちっちゃな島の船着き場へ。
わたしとしおりんは島に上陸してみる。
可愛いペリカンさんも
クワーッ
てクチバシを広げて、わたしたちのこと歓迎してくれてるみたい。
しおりんと手をつないで歩いてたら、ちっちゃな美術館あったから、入ってみる。
可愛い風景画いっぱい。
絵をよく見たらサインしてある。
「ミクしおりん」
ってサインしてある。
えーっ、なんでー?
「ミクしおりん」って、わたしらのことー?
美術館の学芸員のお姉さんに
「あの、絵にサインしてあるミクしおりんって?」
って聞いてみたら
「今回の展示はミクちゃん、しおりんちゃんの人気画家さんふたりのコラボ絵画ですよ」
ってめっちゃ嬉しそうに教えてくれた。
「「ミクちゃん、しおりんちゃん?」」
「いま、宇宙で人気の女子高生画家さんたちです」
「「えーっ女子高生?」」
わたしらなのかな〜?
って思いながら、美術館を出たら
「ゴンドラ出発しますよー」
って、オーロラちゃん手をふってる。
わたしとしおりん、オーロラちゃんのゴンドラに乗って、ヴェネツィアンの街に帰った。
チャプンッ
とゴンドラは運河に浮かぶ。
「またね〜」
ってオーロラちゃんのゴンドラは、スイーッて、どこかに行っちゃった。
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