第17話

本日は、うちのバーでクリスマスパーティーを開催。もちろん貸切。

それにあたって、旦那の実ことみーくんは、はりきりすぎている。朝からケーキ作ったり店の掃除したり。ケーキを簡単に作っちゃうみーくんって、何?


私できないんですけど。むかつく。


そんなみーくんは、仕事を休んで準備している。なんでそんなに力入ってるんだろう?

うちの兄の梢耕一は仕事を優先したけど。

企画したのはみーくんだし、最後までちゃんとやってもらわないと困るけど。


「みかこー!零くん肉じゃが好きだからたくさんつくろうと思うんだ!どうかな?」


「えークリスマスっぽくないじゃん」


「でも、零くん和食が主食だよ?」


「そうなの?」


「ケーキは食べてくれるかな?」


「知らないよ」


「じゃあ、和風ケーキとかがいいかな?」


「別にみんな食べるし、そんなこだわらなくていいよ」


「そう?」


いちいちめんどくさい旦那である。零さんのしもべになりたいわけ?


まぁ、私はなんにもしなくていいから楽なんだけどさ~

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