クリスマスパーティー

第16話

みのるくんの奥様、みかこさんのご実家が経営されているバーで、クリスマスパーティーをするそうですが、ご都合はいかかがでしょうか?」


クリスマス直前、私の自宅アパートにて、零さんから誘われた。いや、私まだ未成年。

そんなバーなんて、行っていいのだろうか?


「マネージャーさんもどうですか?」


ついでに、私のマネージャーまで誘われたのだが…。


「バーとかいいね!大人な感じ!行くわ!」


いや、あれは男目当てだろう。

きっと一人でしゃべくりまくって、ウザがられて、追い出されたりして。あ、酒癖悪いから一人にしたらやばいじゃん。


「い、行きます」


しょうがなくOKした。だって、マネージャーが店荒らしたらやだもん!


「では、実くんに連絡しておきますね」


零さん、仕事早い。すぐ電話した。

そういや、バーって、オシャレして行くんだっけ?でも私まだ未成年だし、子供っぽくしたほうがいいのかな?いや、ばれないように大人っぽくしたほうがいいのかな?


「零さんは着物で行くんですか?」


「いえ、実くんが洋服を選んでくれて、それで来て下さいとのことでした」


「え、零さん洋服とか着るの?」


「いえ、あまり着ないのですが。実くんがどうしても、と言うので」


「えー、零さんの洋服姿見たことない!」


「制服は着てましたよ?」


「いやいや、もう卒業してるじゃないですか」


「そうですね」


つまりだ。私もちゃんとオシャレしろってことか?

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