「先輩。先輩はクレジットカードを何枚持っているのですか?」

「後輩、いきなり何を言い出すのよ?」

「だって先輩。先輩の財布って、毎月厚くなっていくじゃないですか」

「よく人の財布の厚さの変化を覚えているわね」

「だから先輩。ここは何枚クレジットカードを持っているか開示しましょう!」

「何が『だから先輩』よ。後輩は好奇心だけで聞いているだけじゃない」

「さぁ、細かいこと忘れて開示するのです!」

「世の中のクレジットカードが好きな人を基準にしたら持っていない方よ。まずは、メインで使っている招待性のクレジットカードでしょう。次に、旅行とかで使う金属製の年会費が高いクレジットカードに、お高い車を買ったときに作った車の所有者しか持てないクレジットカード。これは良く買い物に行く店の会員制のクレジットカードに、趣味の好きなアニメ作品の柄のクレジットカードが五枚で……」

「先輩って、クレジットカードの好きな人の基準でも十分クレジットカードを持っている方だと思いますよ」