「我が妹よ。花見に行こう」

「お姉ちゃん。生徒会長の『さくら』を昨日見てきたよ?」

「我が妹よ。戦艦ではなく植物の『さくら』の花見に行こう」

「でもお姉ちゃん。今なら葉桜になってるよ?」

「我が妹よ。まだ標高が高い山に生えている桜なら間に合うよ」

「お姉ちゃん。それなら花見に行く場所は決まっているの?」

「我が妹よ。それどころか花見に持っていくお菓子から飲み物まですでに用意してバッグに詰めてあるのよ」

「お姉ちゃん。準備万端だね」

「我が妹よ。路線バスをいくつか乗り継いで道の駅で花見にしよう」

「お姉ちゃん。そこまで一晩で計画していたのね」

「我が妹よ。これなら無理なく花見を楽しむことが出来るはずだ!」

「お姉ちゃん。道の駅で花見するならお菓子や飲み物を持っていく必要ないのじゃないの?」

「我が妹よ。いきなり異世界召喚された時の備えなのよ」

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