ラーメン
仕事柄出張が多いので、色々な地方に赴く。やはり仕事で行くとなれば、せめて仕事以外の部分でその地域で何かしら楽しみを見出そうとするものである。そうなるとイの一番に目が向くのは、食事だ。コロナ禍ということもあって大衆居酒屋的な店は早くに閉めてしまうので、必然的に比較的夜遅くまでやっている個人の店に足が向く。私はそこで、よくラーメンを啜りに行くのだ。
先日入った山口県のある店で仰天したのだが、ラーメン、と注文すると、大将がはいよと言ってそのまま作り始めたのだ。麺の硬さという概念がないらしい。おいおい、硬さは聞かないのかい。と思いつつも出される丼をスマホをいじりながら待っていた。出されたものを啜ってまた驚いた。これは……ベースがわからん。コテコテの豚骨に慣れきっている私だが、それでも味噌とか醤油、塩の判別はつく。それができない。狐につままれた気分だった。またいずれ、不思議なラーメンに出会うのだろう。
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