運命の女
まさかの大技、<
そうだ、
「ギャーッッ!!」
明らかに頭を砕かれおそらく首の骨も折れてるだろう忍者ザルも、そのまま首の肉を食いちぎられると、何とも言えねえ悲鳴を上げた。どのみち助からねえにしても、生きたまま食われるってのは、さすがにきついよなあ。
だが俺も、そういうもんだってのは分かったからな。
人間だけだ。いちいちごちゃごちゃと御託を並べて<敬意>だなんだとくだらねえ戯言をホザくのは。
『負けりゃ死ぬ』
『負けりゃ食われる』
それでいいじゃねえか。それで何が問題だ?
この期に及んでも抵抗しようと手足を動かす忍者ザルを押さえつけて、
「は……! これが『美しい』ってえもんか……」
思わず口にしちまったよ。ああ、俺はこの時の
『ヤりてえ!』
と思っちまった。人間の女にゃここまで滾ったことがねえ。
くかか! そうか! 俺の<運命の女>はここにいたのか!
そうして、忍者ザルの断末魔の痙攣すら収まると
「!?」
驚いた様子の
「
俺の言葉が分かるわきゃねえが、彼女が俺を受け入れたことは分かった。俺のモノが、すんなりと収まったしな。
「ギ……!」
小さく声を上げて、
なら、俺としても応えてやらなきゃなあ!
彼女の腰を掴んで、ぐりぐりと動かす。
ああ、たまらねえ! こんなのは生まれて初めてだぜ! そうだ! こいつは俺んだ! 俺のものだ! 頭のてっぺんから足の爪先まで、体の奥の奥底まで、全部俺のもんだ!
愛してるぜ!
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