「女性」として生きること
ここまで生きてきて分かったが、自分は「女性ということを認識される行為」に対して嫌悪感と激しい怒り、悲しみを抱くということだ。
例えば、化粧。年頃の女の子なら、自らトレンドを察知し流行の波に乗るか、自分にあったものを探し始めるだろう。自分は全くない。自分がおかしいのかどうか、もはや周りと違うことを自慢したいのか、とさえ思ってしまう。違うよ。じゃあ、この心と体変わってくれよ。って言いたい。でもそれは無理だから。自分に何度も言い聞かせる。あきらめるしかない。女として生きるしかない。100万という大金を手術に使い、ホルモン治療を行う。手術をして摘出したら、自分でホルモンを作れなくなるから、外部から注射して無理やりホルモンを体の中にとどめておくしかないのだ。死ぬまで。けど、性別適合手術を行うと寿命が短くなるのだとか。それならそれでもいい。一生ホルモン注射を行うと大体2億円くらいするみたいで。車、家平気でバンバン変えるという事実。「こんな大金ありゃ推しにもたくさん貢げますなあ。」日本が、手術しないと戸籍変更できないからいけないんだ。と日本を恨むしかない。それか大金を稼ぐほかないんだ。この世界を変えたいと思う。自分の理想郷にしたいとさえ思う。「変わってるね」そう言われてもいい。なんなら特別でありたいから全然いい。
人間として見てくれ。女でいたくない。女で生まれたのだから死ぬまで女でいなければならないって誰が決めたん?
残りの寿命全部あげるから、一度だけ男にしてくれ。ただそれだけが願いだ。
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