【レビュー企画】
「 だから、ぼくがやらなければならないことは、あとはもう生きることだけなんだ。」
突然の大地震。父と妹は瓦礫の下。目の前の母も瓦礫に押しつぶされ命の灯火が小さくなっていく。
ショッキングな表紙からはじまる物語は、深いはずの哀しみを通り越して無感覚となった主人公の一人語りで綴られます。
現在と過去、震災からの経緯。主人公の思いのまま行ったり来たりするストーリーは、まるで自分の脳内が語っているかのよう。
心情と地震の災害を、覚めた言葉で語るスタイルがあまりにもリアルです。一度、読んでみてください。
追伸 3話に戦慄しました