第3話

「お!やっぱり一緒だね」


「おー…」


黒板に掲示されているクラス表に目を滑らす。

私の席は1番後ろ。中学時代からの友達が隣。

隣の列の先頭にすみれの名前があった。


「ん、1番後ろだ。」


「ええ!私1番前だ、寝れないじゃん」


「可哀想。今年もいっぱい先生に怒られな〜」


「言っとくけど、私は舞華は違ってちゃんと真面目に聞いた上で、仕方なく寝ちゃってるだけで、わざとじゃないんだよ」


「ちょっと何言ってるかわからないけど…」


そう呟きながら、全体的に席を見渡す。

ななめ前には、小学生時代に仲の良かった、羽柴くん。なかなか知り合いの多い、濃いメンツのクラスだ。


「いるね。」


「うん。」


そして。山下もいる。

まぁ、それは、それはいいけど。

本当にもう好きって気持ちは心にないけど、ただなんせ片思いの期間が長かったから、いやでも意識はしてしまう。


そんなことを考えていると、HRを報せるチャイムが、校内に響き渡った。


______なんだか、新しい匂いがする。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

06-ゼロ @S_H06

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ