第16話


女子生徒が2人乗車して来ると、私の斜め前に彼女達は座った。



「すごい雨だね、びしょ濡れ~」



「ほんと、靴下までビショビショ…セットしたばかりなのに髪クシャクシャ~あぁあも~ぉ最悪じゃん 」


「 だよね…そういえばさぁ、ウ〜ッって、サイレン鳴ってたけど、あれって何かあったの ? 」


「 なんか天神川の水位がぁ、どうとかって、聞こえたけど? 」


「 ふ~ん…水位?……それよりねぇ 昨日の愛しすぎて止まらない 見た!?」


「 うん もちー将暉くん、メチャ良かったねー!… 」



天神川…



あの橋が架かっている川



その時だった



あの、セイカ君が、私達の方へと急に移動してきたのだ。

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