・【解説】
今回も前回に引き続き純粋なホラー作品です。
ホラー小説を読むことが多い私ですが、不可解なことが不可解なまま終わる話に出会うことは少なくありません。読んでいて思うのは、現実的ではなくても論理的であれば、お話としてすっきりするということ。しかしながら、謎が解決されないまま終わるこのもやもや感もホラーの醍醐味ではないかということですね。
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ついこの間のことなのですが、私一人暮らしをしていまして、ある時トイレに行きたくなってトイレに行ったんですね。そしたら鍵が閉まってたんですよ。もうほんとびっくりしました。実はその数時間前に家の中にエアコンの清掃業者を招き入れていまして、パッと頭の中に「え? もしかして」なんて思って、怖くなってトイレ行くの諦めたくらいです。
数十分後に再びトイレに行ったとき、鍵はまだ閉まっていました。恐る恐るコインでくるっと鍵を回して扉を開けると、当然ですが中には誰もいませんでした。どうやら前回トイレに入った時、うっかり鍵の所に手を触れていたようでオートロックみたいになっていたようです。一人暮らしなので普段鍵をかける習慣がなかったものですから、気づきませんでした。
常日頃、どんな展開があれば怖いだろうかと考えている私ですが、こんな些細なことでさえ実際に体験すると途轍もない恐怖に感じます。恐怖を感じる一番は、『実際に体験すること』。そして『思い込み』が恐怖を作るのだと思いました。
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今回のお話、一体どういうことなのでしょうか?
娘は本当に実在しないのか? 本当は実在していて、実在しないと思い込んでいるのだけなのか? 黒い人影の正体は何なのか? 靴はなぜ落ちていたのか? それとも靴も実在しないものなのか? 作家先生の名前が作中に出てこなかったのはなぜなのか?
いろいろと考察するのもまた面白そうです。
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