空の色は見る人の分だけ広がっている、という言葉が最も相応しいのかなと思います。世界の見え方はそれぞれで、それをどう思うのか、好きか嫌いかすらもそれぞれです。ただ、そのそれぞれが互いに作用しあって一つの物語を紡いでいくのだなと思うと、空は全員に対して同じように広がっているのだなとも思ったりします。とても綺麗で、とても儚い。登場人物の語りという形で進んでいく本作の、心の映り具合が、どうかたくさんの人に伝わってくれることを祈ります。
軽やかで、読み進めるごとにきっと読み手の方それぞれの心に、何かを感じとることができるすてきな作品です。青空の晴れた日、芝生の上で読んでみたい。
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