第11話 サマータイムズ

海。それは、真夏に煌めく蒼き水。 真っ白な砂浜。

そして、天高くきらめく太陽。


そんな中、俺たちは海に来ていた。

『あっちぃ』

「それな?まぁ海入って涼もう。おーい!行こうぜ、環」

「はいっす! 壮真先輩と眠桐先輩も行くっすよ〜!」


『あ、おい!レジャーシートとか設置してからだぞ!』

「う、うん!」


さて、俺達が何故海にいるのかと言うと五日前に遡る


_______


「き・じ・つ・先輩〜!」

ゲ……この声は……

『はぁ、朝から騒がしいぞ白部』

「おはようございます!」

『おう、おはよう』

「先輩!今週の土曜日 海!みんなで行きませんか!」

白部の目は期待に満ち溢れている

それを見た以上は、NO!とは言えない。


『はぁ、分かった、分かった。 んで?どこの海だ?』


「江の島っス!」

『江の島?』

江の島なら何回でも行ったことがあるからな迷子になることはないだろう。

『いいよ、久しぶりだな江の島。だよな陽斗。』

そう陽斗に言えば、陽斗は

「ああ!!久しぶりだな!!!」

「そうなの?起実くん」

ああ、そうか。眠桐さんは知らないんだっけ。

「俺たちこの季節になると海の家で手伝いしてるんだよ」

ちょうど今の季節だと混みやすいけど、俺たちは慣れてるから、人がいない場所も知ってるしな~。なんかあれば二人の事も守れるだろう


__________________________

そして今に至る。

「うわ~!やっぱきれいだな~!!!」

「うんうん」

『相変わらず人すげー・・・』

「俺ら、結構頑張ってたんだな」


とぼやきつつ

『俺ら一回レジャーシートとかやるから眠桐さん達は遊んできていいよ』

「私も手伝うよ・・!うん!」

『ありがとう、眠桐さん。』

眠桐さんの水着初めて見たけど可愛いな。

すらっとした体に出るところは出ていて、それでも細い。ちゃんと食べているのは知っているので健康的なんだろう。

眠桐さんって着やせするタイプなんだな・・って俺何考えているんだ!?

ま、まぁ・・俺も男子高校生な訳だから仕方ないよな・・・あんまりほかの奴に見せたくないな・・・。


なんで俺はほかの人に見せたくないと思って・・・・?


「まさか俺…」

「いや、でも…そんなはず──」

…はっ。

ぼうっとしていただけ…。そういうことにしよう…。

「顔赤いぞー壮真」

にやにやとからかってくる陽斗に思うことはあるが


『…手伝えよ、陽斗」

ふっと笑いながら、陽斗は環に目をやる。

「わかってるって。」

「よし、環。俺らも手伝うぞ」

「はいっす!」

どうやら、二人も手伝ってくれるようだ

そうだ、海といえば何して遊ぼうか・・

普通に泳ぐのもありだけど・・・

せっかくだ、ビーチボールとか、海の家でレンタルできるものを探してみようか?


そうこう考えていると、レジャーシートの設置もできたし借りたパラソルも

準備ができた。


『よし、お前ら!遊ぶぞ!!』

「「「おー!!!」」」


海の家で、浮き輪と、ビーチボールをレンタルをし

遊んだ。


環&陽斗チームVS俺&眠桐さん


結果は引き分けだった。

「くっそー!引き分けか~!」

『久しぶり過ぎて体鈍ったなぁ・・・』


「「はぁ・・はぁ・・」」

二人はダウン中のようだ。

『陽斗、飲み物買ってくるから二人の事見ててくれ。』

「オッケー、あ、俺サイダー」

『あいよー、ふたりは?』

俺は、カバンから財布を取り出し

へばっている二人に声をかけた。


「いいん・・すか・・」

そう答えつつもだいぶ疲れたのか息が上がっている。

「お、お茶・・お願いします・・」

眠桐さんに至ってはきちんと答えてくれているが、だいぶ明後日の方向を見ている。

「私もお茶ほしいっす・・・」

やっと息がしやすくなったのだろう環が答えた。

「了解、日焼け止めしてるとは思うが念のためパラソルにいろよ」


そういって俺は海の家に行った


____________________


起実が海の家に行っている途中

その後の三人はというと


「二人とも大丈夫か?」

「何とか大丈夫だよ・・・」

「大丈夫っす・・・」


大丈夫に見えない為、苦笑いするしかない。


「なんで、起実先輩と、陽斗先輩は息切れしてないんすかぁ・・・」

そういった環の後に、眠桐さんは何度も頷いている。

「そうはいってもなぁ・・・慣れといっても良いものか・・?」

「「慣れって・・こわぁ」」

二人して息ピッタリなの実は仲良しか?

そうこう話していると

『おーい、三人ともー!買ってきたぞー』

と壮真が声をかけながらこちらに駆け寄ってきた。


「お帰りー」

『買ってきた、ほいこれ』

と俺にはサイダー、二人は麦茶を手渡されていた


「あ、お金・・」

『あ、良いよ良いよ。俺のおごりだから』

「あざーす、ごちになりまーす!」

「ありがとうっす!!」

「あ、ありがとう・・・起実くん」


三人にお礼を言われたが、上二人はともかく、眠桐さんは可愛い。


その後四人で、海に入り泳いだり浮き輪に浮いている環と眠桐さんを陽斗と、押したりボートのレンタルをした。


時間もすっかりたち今じゃ太陽が海に沈んでいる。


『いやぁ、遊んだなぁ』

「遊んだわぁ」


「楽しかったっす!」

「私も楽しかった、ありがとう・・!」

二人は今日たくさん遊んで楽しい思い出になっただろう。

『俺も楽しかった!ありがとう!』

「俺もだ!また行こう!」


あ、そうだ

せっかくだし写真撮ろう。


『お前らー並べ~』

「「「?」」」

頭にはてなを浮かべているのを見てニッコリ笑う

『写真、撮ろうぜ!』

そういえばいなやさ三人は素早く動いた


俺は近くにいた人にお願いをし集合写真をお願いした。


「それじゃあ、行きますよー。ハイチーズ!」


パシャリ


写真を撮ってくれた人にお礼を言い三人に写真を送った



夏の思い出この写真は大切にしていこう___。

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