10. 売られた花嫁(10)
突如、髪の毛をつかまれれて床に押しつけられ頭を靴で踏みつけられる。
後ろに回った神父さまがドレスをたくし上げようとするのを、手で抑えようとする。
だが、ドレスは背中までまくり上げられる。
後ろから抱きかかえようとするのを、お尻を振って逃れる。
でも後ろ足で蹴ったり、寝転がったりしてはいけない。
そうかといって従順すぎるのもよくない。
ほどよく抵抗し、ほどよくいいなりになる・・・。
頭を持ち上げてのけ反ると神父さまの両腕が後ろから伸びてきて首を絞めつける。
苦しい!
「おお」
神父さまが雄叫びをあげると同時に、闇の世界へと意識が遠のいていく。
どれほどの時間が経ったのだろう?
アイマスクをしたまま暗闇の中で目が覚めた。
しばらく横たわっていると後ろ手錠が外され、代わりに首輪がはめられた。
ウエディングドレスを脱がされて丸裸にされた。
首輪のリードを引かれて、床の上を四つん這いで祭壇の左手の突き当りまで這った。
扉が開き下り階段を下りるとひんやりした外気に触れた。
・・・どうやら外は夜のようだ。
手が柔らかいビニールに触れた。
・・・子供が水遊びをする大きなビニールのプールのようだ。
リードに引かれて水に浸かる。
冷たい!
からだ中に石鹸をぬりたくられてからホースで水をかけられる。
厚地のバスタオルでからだを拭かれ再び四つん這いになって教会へもどる。
ウエディングドレスを再び着せられて花嫁部屋にもどり、後ろ手錠をかけられた。
温かい食事の匂いがした。
・・・今日のご奉仕のごほうびだ。
床に置かれたプレートの前にリードで導かれて正座する。
まず神父さまが手ずからコンソメスープがスプーンで口に運ばれた。
何か血のような味がする。
次に人参のバター炒めとレアなフィレ肉のステーキの切り身がフォークで与えられる。
時間をかけてプレートの食事をすべて食べ終えると温かいコーヒーマグが唇に押し当てられ少しずつ飲んだ。
たっぷりミルクの入ったおいしいコーヒーだ。
ごほうびはそこまでだった・・・。
後ろ手錠を外され、木偶人形のように抱き抱えられて地下墓場の棺桶に収められ、再び暗闇の奥底に沈んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます