キミヘ
りんご
第1話
初恋っていつだったのだろう。
小学生の時、足が早かったあの子だろうか。
中学生の時、よくイジっては優しくしてくれたあの子だろうか。
高校1年。正確に言えばもっと前に出会っていた彼。きっとそれがあたしの初恋。
よくある話。
中学三年-受験生。塾に通う。勉強なんて
高校受かるためにする。とくに夢もない。
それどころか、いつもと違う顔ぶれ。
どこどこの中学校の誰がかっこいい。かわいい。性格悪いらしいよ。そんな話でもちきりの毎日。
あの頃私は同じ中学になんとなく気になる人はいたのだろうけど今となっては思い出せない。
友人のゆみに誘われ塾に入る。
あ、あの人かっこいいかも。そんな人がチラホラいた。ゆみのお気に入りを教えてもらう。しょうごくん。背が高く顔は可愛い。
ぶっきらぼうそうなおしゃべりじゃない男の子。同じ中学から来ている他の子も誰か1人お気に入りの子がいた。
あの頃はそんな話だけしてれば楽しかった。誰と誰が付き合ってる。誰が誰を好きらしい。ただそれだけ。
なんとなく少しずつ仲良くなって休みの日、しょうごくんとゆみと遊ぶことになる。
しょうごくんが同じ中学の子を連れてくるらしい。その日キミと初めて出会った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます