なぜだ

なぜだ



 いや、もうなぜだろうと思っちゃいましたね。

 癖なのか安易に走っちゃうのか。

 まれに見かけるのですが、台詞の括弧の上に話者の名前を書くひと。どうせなら括弧でくくって、後に、「~」とAが言った。とかってしてくれればなんとなく小説の体裁がとれるのにと思わなくもない。しつこいわっ! てなりますけどね、これも。

 損してると思うんですけどね。そうでもないのか。私は閉じます。

 今まで案外みかけまして、しんどいなって思ったんですよね。脚本を読まされている気分になりますね。個人的に脚本を読むのは好きじゃないので特にそう思うのかもしれません。

 もしくは自分のための覚え書き? そんなん読者に見せちゃダメでしょう。

 基本、会話だけで小説を書いちゃダメ! と覚えた世代だからでしょうかね。どうしても動きなんかが入れられない場合は仕方ないけど、ワンクッション置く感じで例えばですが、


「それで?」

と、人が悪そうな笑みを浮かべてAが言ったのに、

「ち、違うのっ」

 Bが~。

 こんな感じでしょうか。


A「それで?」

B「ち、違うのっ」

 なんですかね。これじゃ脚本って言うより2チャンのまとめブログ辺りを読んでる感じになりますよね。今は5チャン? どうでもいいかこれは。

 

 その上最近って、


A「それで? ニヤリ」

B「ち、違うのっ。シクシク」

 極端ですが、こんな感じの擬態語とかが語尾についてくるものがある。

 小説書くなら小説を読みましょうよって思わなくもない。せめて2冊くらいは少年少女世界文学全集とかを。さすがに最近の青い鳥文庫? 辺りは私が知らないのでなんとも言えませんからね。ポプラ社とかでも上記のような台詞の書き方をした小説が出てるとするなら、やだなぁ。ないことを祈ります。

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