概要

握られた灰皿から、ぽつり、ぽつりと、滴り落ちていた。
遠くで聞こえるサイレンがこちらに近づくことはない。一瞬のようで、永遠のようで。ほんの数分の間に、人生を何周も繰り返したような……。そんな錯覚から、はっと目が覚めた。「ああ、どうしよう」舞台俳優の信夫は、やけに落ち着いていた。血らだけの死体を見下ろしているとは思えない、ゆったりとした声だった。
  • 完結済1
  • 1,227文字
  • 更新
  • @slinky_dog_s11

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