お帰りなさいませご主人様‼~女主人と愛するメイド達~

路地裏の本棚

私を癒してね💕

 コスメ企業・マーメイド。8年前に誕生したこの会社では、10代から30代の女性を中心に人気のコスメを扱う企業として急成長を遂げ、今や全国に7つの支社を構え、2年前に港区のオフィス街にある超高層ビルに本社を移転した業界最大手の企業だ。


 その会社の社長は桃原明日菜ももはらあすな。今年28歳を迎える若手の女社長だ。茶色のウェーブがかかったセミロングの美しい髪と絹のような白い肌と凛々しい目元。そしてモデルのような抜群のスタイルが特徴的な彼女は、部下達や同世代の女性から絶大な支持を得るコスメ界のカリスマとして有名だ。


「今回の企画も、評判は上々ね。あなた達の頑張りのおかげよ」

「ありがとう、明日菜」


 社長室で資料を手にする明日菜に笑顔を向けたのは、明日菜の大学時代からの同期で、2年生の時に会社の立ち上げに尽力した結城未央奈ゆうきみおなだ。彼女はマーメイドの専務取締役と営業本部長を兼任する、言わば明日菜の右腕と呼べる存在だ。


 未央奈は明日菜と対照的に、ボブカットの黒い髪に穏やかな目元が特徴的なおっとり美女だ。マーメイドでも癒しの存在として、そして若手の営業本部長としての卓越な手腕を発揮して部下達から慕われてる会社のおふくろさん的存在だ。


「それより明日菜、あなた結構疲れてるんじゃなぁい?」

「流石未央奈ね。もうヘトヘトよ」

「ふふっ、あなたのことだから、もうあの子達に甘えたくして仕方ないんじゃない?」

「勿論よ。はぁ~。早くあの子達に会いたいわぁ~❤」


 明日菜は豪奢な黒革の椅子に深く腰を沈めながら願望を漏らした。既に時刻は7時30分を超えている。ワークライフバランスを推進している会社としては些かオーバーだ。


「今日はもう帰っていいんじゃないかしら? いつも忙しいんだもの。家で英気を養ってきたら?」

「そうね。でもあなたも無理しちゃだめよ。ひと段落したら帰っていいのよ」

「ありがとう明日菜。じゃあ私もそろそろ帰るわ」

「お疲れ様ね」


 明日菜は未央奈の厚意に甘えて席を立ち、会社の資料を肩掛けのシックな青色の鞄に仕舞って社長室を出た。その足取りは非常に軽やかで、いつもの凛々しい明日菜らしからぬ雰囲気があったが、彼女のを知る未央奈は、明日菜の背中を微笑みながら見送った。



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 明日菜の自宅はオフィスから徒歩で三十分の距離、同じ港区の高級住宅街の一角にある。その外観は白を基調としたまるで西洋の城のような3階建ての豪邸で、オフィスを移転したときに建てた彼女のマイホームだ。


 完成した当初は「あの家にはどっかの国の貴族の人が住むのか?」などと周辺住民から噂をされた家で、いざ住人がやってきたらまだ若い女性でしかもマイホームなどと明日菜が説明したところ、にわかには信じられないというリアクションが返ってきたということもあるが、それは別の話だ。


 ともあれ、


「ただいまぁ~」

「「「「「お帰りなさいませ、ご主人様」」」」」


 そんな彼女を出迎えたのは、ざっと数えて30人を超えるメイド達だ。メイドと一言で言っても、彼女達が着ているメイド服はデザインが全く違っている。オーソドックスな黒を基調として純白のフリルエプロンを着用した子もいれば、ギリギリまでスカートの丈を短くして白のニーソックスに美脚を包んだミニスカメイド服の子もいて、またある子はビキニメイド服の子もいる。

 

 それまでマンション暮らしだった明日菜だが、企業の成績が軌道に乗り、安定的になった3年前に新居に移ったことで、明日菜は身の回りのお世話をくれるメイドを雇ったのだ。彼女達のメイド衣装はほぼ全てが明日菜の趣味丸出しの衣装であり、その製作には彼女の友人で服飾店を営んでいる女性が全面的に協力している。ちなみにその友人もメイド好きだ。


 わざわざこの為に明日菜はマーメイドとは別口でメイドを雇う為の事務所を設立しただけのことはあり、半数以上は会社員で、10人程が大学や専門学校に通っているアルバイトと言う構成になっている。


「ご主人様、ご夕食の支度は既に整ってありますが、お風呂を先にされますか?」


 真っ先に明日菜の前に立って報告したのは、シックな黒を基調とした王道のメイド服に身を包んだ黒いボブカットの美女、今年25歳の仁科杏奈にしなあんな


「お風呂にするわ杏奈、ところで今晩のメニューは?」

「羊肉のソテーに、フランス産の赤ワインです」


 杏奈は微笑みながら答えた。


「それは嬉しいわ。確か今夜の夕飯の担当は……」

「わ、私です……」


 おどおどしながら右手を挙げたのは、メイド達の中で一番背の低く、銀色の腰まで届くウェーブの掛かった髪をお嬢様結びにした可愛らしい女の子だ。ピンクと水色を基調としたフリル多めのメイド服に身を包み、一層お人形の雰囲気が強調されている。彼女は館では最年少の19歳のメイド、来栖美玖くるすみくだ。


 彼女は栄養学科のある大学に現役で通っている大学生で、アルバイトとしてこの館にメイドとして入っている。この館を卒業まで寮として使ってよいという好条件込みで、だ。


「ふふっ、ありがとうね美玖みくちゃん。愛してるわ❤️」


 そう言いながら明日菜は少し屈んで美玖にハグしながらほっぺにキスを落とした。


「は、はわわわわわぁ~//////」


 美玖はその場で顔を真っ赤に染めて身体をプルプルと歓喜に震えた。ちなみに美玖は館では随一の料理の腕前を持っている。その彼女の担当ということで、明日菜の期待値はとても高い。


「ご主人様ったら~」

「羨ましいですぅ~」


 そんな二人の光景を見て、他のメイド達が軽い嫉妬心を見せる。


「ふふっ、後でみんなに甘えさせてもらうわ。その時はお願いねっ❤️」

「「「「「ご、ご主人様ぁ~❤」」」」」


 ウィンクしながらの明日菜の言葉に、大半のメイド達は一様に悶絶した。そう。このメイド達は明日菜のお世話係であり、彼女にゾッコンなのだ。いわばこの館は明日菜のハーレムなのだ。そう、敏腕女社長の明日菜は、筋金入りのメイド好きなのだ。



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 午後9時を回り、入浴と夕飯を終えた明日菜は桃色のシースルーネグリジェに着替えて寝室に入っていた。彼女の隣には、微かに青みがかったミディアムヘアが特徴的な、フリル付きのビキニメイド服に身を包んだ豊満な美女が明日菜と一緒にベッドに腰を下ろしていた。


「ご主人様、今晩は私と一緒でよろしいのですか?」

「勿論よひとみ。今夜はあなたのぬくもりに包まれてねたいの❤」


 微笑みながらハグする明日菜を受け止めるメイドこと、丸山ひとみはそう言われ、頬を赤く染めた。彼女はメイド達の中でも最年長の26歳だ。


「じゃあ、谷間に顔を埋めさせて❤」

「かしこまりました、ご主人様❤」


 明日菜とひとみは互いにベッドに横になり、明日菜はひとみの豊満な胸の谷間に顔を埋めた。


「はぁ~❤」

「どうですか? ご主人様❤」

「いい感触よぉ~❤ ふかふかですべすべでもう最高っ❤」

「ふふっ、ありがとうございます❤」


 頬を赤く染めながら、ひとみは明日菜の頭を両手でぐっと自分の谷間に押し込んだ。


「ひとみ?」

「もっと堪能していただきたいのです……❤」

「ふふっ、嬉しいわぁ❤ じゃあ私も……」


 明日菜は両手でひとみのお尻を軽くもんだ。


「きゃっ❤」

「こっちの感触もいいわねぇ❤」

「ご主人様ったらぁ❤」

「いや?」

「とんでもありません。ご主人様のお好きなように❤」


 感嘆の言葉を漏らすひとみに応えるように、明日菜は右手で彼女の太ももを揉み、左手で更にお尻を揉んだ。


「ご主人様、私、幸せです……❤」

「私もよ、ひとみ❤」


 互いに幸せを噛み締めながら、二人は深い眠りについた。

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