ヴァーチャリア設定資料・アイテム編

〇アイテム名：『バランベル』号【Balamber】

〇概要：ハン支援軍（アウクシリア・ハン）の旗艦。かつてレーマ皇帝の御召艦（おめしかん）として建造された3本帆柱（マスト）の巨大で豪華なガレアス船。

　大きすぎて身動きが取れず、実用性が無いとされ、姉妹艦の建造計画がすべてキャンセルされた上に帝都レーマの港の岸壁に係留されたまま放置されていたが、ハン支援軍に下賜され、名をハン族に伝わる降臨者バランベル【Balamber】にちなんで改めた。以後、ハン支援軍の旗艦として使われる。

　左右舷側には70本ずつ、櫂が上下2段に分かれて配置されている。1本の櫂は長さが6ピルム（約11.1ｍ）ほどもあり、2～3人がかりで漕ぐが、船体があまりにも巨大なため人力では全力でも4ノット程度しか出せない。帆走すると6ノット程度までは出せる。

　武装は船首に長さ7ピルム（約13ｍ）に達する突撃船首を備え、船首楼には上下2段の砲室を備え、前方に向けて4門ずつ計8門の大型艦載砲を搭載。そして計画段階では2層だったが、軽量化のために1層に減らされた砲列甲板には左右それぞれ12門ずつの大型艦載砲を搭載。それとは別に上甲板の左右両舷に船首楼から船尾楼にかけて近接戦闘用に旋回砲を装備している。

　船体下部は白く塗装されているが喫水付近から下は銅板被覆（どうばんひふく）が施されている。竜骨（りゅうこつ）と砲列甲板から上は赤く塗装されるが、艦載砲を撃つための舷窓を塞ぐ戸板は黒く塗装されている。各種金具類は真鍮が用いられ、本来ならば煌びやかに輝きを放つはずであるが、ハン族は保守整備を怠っていたために銅板被覆は緑色に変色し、赤や黒に塗装された上部船体構造物は塩で白くくすんでしまっており、金色に輝くはずの真鍮製の金具類もすべてがくすんで輝きを失っている。

〇諸元

全長：36ピルム（約66.7ｍ）

全幅：6ピルム（約11.1m）