概要
もし祖父が寂しくなかったとしたら、それはあなたのお陰です。
私が祖父の住んでいた家に着いたのは、通夜も葬式も終えた後のことだった。もっと会っていればよかったと後悔する私のことを、片付けに来ていた伯父が迎えてくれる。
「吉野も八重ちゃんも、名前は親父がつけたんや」
そうやって語り始めた伯父と共に、春の庭先で祖父への想いを馳せる。その隣には花のない桜が静かに佇んでいた。
【KAC2022参加作品⑤:88歳】
「吉野も八重ちゃんも、名前は親父がつけたんや」
そうやって語り始めた伯父と共に、春の庭先で祖父への想いを馳せる。その隣には花のない桜が静かに佇んでいた。
【KAC2022参加作品⑤:88歳】
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