小説投稿サイトへ投稿を始めて4年。初めて文章レビューを書きます。
ある日突然、自分が社会と相容れない化け物になってしまったら? 自分を化け物に変えた張本人が、実は箸を持つこともままならないような少女で、自分の家に転がり込んできたら?
一般社会に生きる主人公・かなめが、そんな状況に置かれる事から始まるお話です。
当然、数日も経たないうちに追われる立場となり、普通であれば心を病んだり、現状からの逃避をしても全くおかしくないかなめですが、紆余曲折を経て、冒頭で述べた化け物の少女・レイラと共に人生を歩む選択をします。
同類は存在せず、人を拒絶し、社会に馴染まず、どう足掻いても異端として浮き彫りとなってしまうレイラの心に、かなめは安寧をもたらす事が出来るのか。
周囲を取り巻く状況や戦闘は中々ハードではありますが、そんな優しいお話でもあります。
1話あたりの文字数もそこまで多くなく、読みやすい文体でもありますので、是非。
吸血鬼、それは様々な物語で、主人公として、脇役として、敵役として登場するファンタジー界のスーパースターです。
19世紀ヨーロッパで様々な小説に登場し人々を怖れさせた吸血鬼の物語は、その後も絶えることなく物語のモチーフとして使用され続け、もはや出尽くした印象すらあります。
しかし、作者はあえてその主題に挑み、またひとつ吸血鬼の物語を紡ぎ出しています。この物語を新しいと感じるか、使い古された類型のひとつと感じるか、それは読者となったあなたの感じ方次第です。
ちなみに私は、この作品に青春の爽やかさを感じました。
もしよろしければ、この物語に触れてみてください。楽しさの種があることだけは、私が保証しましょう。