港区-10

「あなた、今宮茉由さんを誹謗中傷していましたよね?」


 燐は今宮茉由を誹謗中傷していたサラリーマンを問い詰める。


「な、何のことですか?」サラリーマンは目を右往左往させ動揺する。


「この投稿をしたアカウントを調べたところ、あなたであることは判明しているんです!」


 燐はグッと投稿を写した紙をサラリーマンに見せつける。


“お前がしたことは許されない。〇んで償え。俺の正義で〇してやる”


「それは・・・・・・・」


「何が正義よ」


「・・・・・・・」


「あんた、良い年こいて恥ずかしくないの?」


「な、何なんですか! 私を逮捕でもしようって言うんですか!!」


「そうね。それもありね」


「なっ!」


 サラリーマンは身体をワナワナと震わせ、自分のしたことに怯える。


「今頃、後悔しても遅いわよ。遊原くん、連行して」


「そういう訳に行かないだろ? 三日前の21時頃、どこで何をしてましたか?」


 遊原巡査はアリバイを問う。


「そ、その日は・・・・・・・急な仕事で残業してました・・・・・・・」


「本当にぃ~」燐は怪しいといった目でサラリーマンを見る。


「分かりました。少し会社には問い合わせさせて頂きますので、悪しからず」


「いや、それは!?」


「調べられちゃまずい事でもあるわけ?」


「そういう訳では・・・・・・・」


 サラリーマンは俯いてしまう。


「ご安心ください。これで、貴方の無実を証明されるんですから」


 遊原巡査はフォローを入れて、燐を連れて去っていった。


「お前、危ない奴だな」


 遊原巡査は帰りの車内で燐に告げた。


「そぉ?」


「でも、あいつ。怯えていたな」


「あ、思った?」


「思った」


「だよね」


「アハハハハ」


 二人は嬉しそうに高笑いするのであった。

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