910inc編Ⅲ驚天動地の狩りの始まり、王覇山散り逝く君

 2060年YAGOOこと谷郷元昭の戦死。

 迫りくる910incに対抗策・明日を守るためにおおえのたかゆきがMURASHUGAMINGに帰ってきた。

 荒れ果てて硝煙の煙が立ち上るMURASHUGAMINGのオフィスに帰還して巨大なる円卓の遺志は後も方もなく夢のつゆであった。

 この円卓は廃墟を背に燃え上がってる煙とおおえのたかゆきはアイコスを吸いながら円卓の残骸には火が消えかかっていた。

 おおえのたかゆきは現在MURASHUGAMINGの遺志を継ぎで代理Ⅳ代目オーナーの勅令で三重県伊勢市倉田山神田久志本町1-12-45倉田山の麓にKGUの三重総長兼KICKKES代表として来る決戦に備えてる。

 910incの葉加瀬ハヤト・加賀美れな・夜見冬雪の3人がKGUの総攻撃。驚天動地の侵略と虐殺に抑えきれずにおおえのたかゆきはKICKKESのメンバーに連絡した。

 ≪俺や。おおえのたかゆきやねんけど、緊急の連絡や全員につなげてくれ≫

 ≪総長の命令で動けってか?手配は済んでいる。KGUの葛葉純一にも伝えておけ。天神幽エンペラーの遺志を紡いだ異能力者CODE:ZEROだ。パコキッズにも鬱モコキにも死にたいって思う連中は生きろ≫

 ≪おEちゃん!?KICKKES隊全員KGUに集めています。現在黒門前に隊の編成。おえちゃん?やるんだな、唯一神を討つってことはこの世界の摂理を変えることをいう≫

 ≪横山緑元東京都知事は現在KICKK日本代表の3英傑の1人。愛知瀬戸市が生んだ英雄。みけねこを地獄・煉獄・天国から呼び戻してこれは小野篁氏松本魔聖王匡生真君のおかげで清水美紀自身がその鎖を解き放った。冥界から解放されたみけねこをだれにも止められねぇさ!?そして表現家・政治家・詩人のよっちゃん、革命運動活動家の野田草履以上の者は黒門前に手配完了。迎え撃てます≫

 ≪とくに横山緑は最年長の75歳だ。息子と娘がおるだろうに。俺は東京でこのMURASHUGAMINGの作戦本部で打ち合わせで伊勢に帰ってこれへんから後の祭りは頼む≫

 おおえのたかゆきはアイコスを吸いながらこの廃墟と化した旧本部邸宅跡の大円卓に腰を掛けて910incの総攻撃の案に電話に出て話していた。

 そのころ五十鈴川にて王覇山舞鈴と宗家を高野山にて束ねてる八咫烏の直径筋にあたる天寿院チャイカの子女リオンが同行してこの五十鈴川のほとりにて陣を置いた。

 葛葉家は土井家の親戚。加藤下総守雲刻斎純一の側室の娘の家系が葛葉家。葛葉純一は黒門にいた。

 葛葉純一は日本最後の教育学術機関であるKGUの学生。

 そして7その身に燃える焔は10である。

「天寿院のジジィから連絡が来た。アマテラスさんも戦うんでしょ?」

「おえちゃんからのDMで緊急だってよ」

「ん?マジっすか?この状況の俯瞰が問題だ。おえちゃんのDMでの緊急連絡だ。葛葉が今、黒門前にての先陣を切ってる」

 KGUで黒門を任せられてるのは葛葉純一は青い焔を灯して刀を抜いた。素戔嗚尊の加護がそこにはある。迫りくるのは葉加瀬ハヤトの真完全体としての覚醒の焔が葉加瀬ハヤト・加賀美れな・夜見冬雪の3人は910incの創世期のウガリット神話時代のバアル・ゼバブが王座についていた神と人間の時代の唯一存命の人類がこの3人。

「ジェラフバルトさまが来られないのは至高天エンピレオで座して待ってるからだ。」

 葉加瀬ハヤトはその完全となる力を葛葉純一はその炎で守りを固めるが、KGUは5重の濠と壁に囲まれてる鉄壁の城郭城砦に葛葉純一とそのKICKKSの勇士が黒門の12人がこの危機におえちゃんは東京出張でいない代わりに指揮を務めていたのが久保田学代表と黒澤君とおっさん・ぞっくん・大ちゃんマン・ジンギスカン・石川典行・野田草履・かつきが北川・西側・南側・東側の砦の門に兵が集まっていた。

 約300年も続いたとされるKGU未曽有の危機がこの葉加瀬ハヤトの襲撃。

「王覇山舞鈴は?人である身にして仙人に鍛えられた女仙術士はどうした?」

「いつもの場所でしょ?KICKKCSでも唯一の存在でしょ?ゲームばかりしてイベントにも顔を出さない0時から12時までの12時間ゲームして12時に配信終えて0時から12時間もゲームをする。ニュイ・フランヴェルジュ・ド・ヴェスタニエが認めた魔法の鏡が認めた最も金に貪欲で金と性欲に愛欲に溺れた煉獄の罪を押された女戦士しか希望はねぇよ」

 葉加瀬ハヤトが空気の電子砲を撃ち込むと、どこからか電子砲の弾を跳ね返したのは王覇山だ。

「バカ緑ィ!?男どもを率いてガ”チ”イ”ク”ッ”で攻めろ。防衛しろ。私が時間を稼ぐ。モガられるってことはねぇよ!?バカエグイやつじゃねぇ限りへーきーよ、へーきーよ」

 王覇山が槍を構える。この状況に910incの危機に普段はPCに20時間も朝食も食わずにウーバー・出前館でしかご飯を食べない生活リズムが終わりアイコスを吸いながら睡眠不足で頭が痛むがこの奇襲に誰よりも動いたのは王覇山だ。

「布団ちゃんが来るのにも30分時間を粘れ!?バカ緑ィは黒澤とぞっくん&かつきのコンビは正門の砦に攻めろ。おったんの老害ジジィは顔がキ”ン”モ”-だ”よ”ォのジンギスカンは葉加瀬ハヤトに集中しろ。おい、純一!?あの天神の遺志継いでるんだろ?エンペラーが消息不明になってわかるか?」

「わーってるって。アンタには言われたくねぇけどな。俺は一応加藤純一の側室の娘の子だ。そりゃぁ、つれっしょ・・・俺の能力であの葉加瀬ハヤトを食い止めりゃぁいいんでしょ?」

「時間はない」

 こうして葉加瀬ハヤトとの戦いに葛葉純一の異能力CODE:EMPERORが発動した。青い焔と赤の焔が身体を包む。

(アスモデウス、俺を癒せ。俺を限界の先まで癒せ。サタン?俺を食え。喰らえるのは喰らってもイイ。エンペラーさんが終息絶ってもう100年経った。おれはあの人の理想に近づけるように今まで学んできた)

「鼻たれ小僧がよく言うもんだな」

「青二才のDTがでしゃばるな、お前に能力が宿ったのは先代は?天神幽は頭が堅いが、KGUを誰よりも思っていた」

「虚・神槍電子影砲」

「くっ」

 葉加瀬ハヤトは原初の人類。人類が誕生するそれ以前の人間。吹き荒れる嵐と雷が砂塵と雷鳴轟このKGUの黒門に久保田学の騎兵隊約700人が武器を構えて坂道を駆けあがって下って葉加瀬ハヤトの隙を突いた。

「でかした、気をつけろ!?コイツの能力を見破っちゃいねぇ!?」

 冷静な葛葉純一。加藤純一の側室の娘という300回以上も現金ロードショーの凪の谷のオホ声・・・いや。この最悪な状況でも冷静だった葛葉純一の焔が葉加瀬ハヤトにある異変を察する。

(チッ、ベルゼブブ?聴こえるかい?マジな奴だ。)

「ハヤトァ!心臓はどこだ?」

「瞬時に理解したのか?さすが三重の申し子だな」

「KGUに26年も世話になってるんだよ。俺が赤ちゃんの時からここKGUは歴戦の家だ。家族だ。」

「まったく・・・」

「・・・・・・・・ッ」

 葉加瀬ハヤトはその能力で手を使わずに虚の力が宙を裂き、星が嘆き、血が落ちる。葛葉純一は咳き込むがKGUに焔が立ち上る。

 ―――――!?

「まったく、結局俺がいないといけねぇつて算段か。よぉ、待たせたなぁ!?伊勢が俺を呼んでる。伊勢が俺をな」

 黒コートにひげ姿。長髪の黒髪。この人物こそ天神幽エンペラーだ。

「嘘だろぉ!?」

「約180年も前から?」

「葛葉純一ってどうだった?俺は俺だ。異能力CODEを磨くのにチョイと時間を稼いでくれた」

 葉加瀬ハヤトは微笑む。

「まさか、まさか、ご存命でしたか。エンペラー」

「KGUに攻めるってジェラフバルトのお頭はどこだ?」

「もう910incでしか世界に遺されてない」

 ジェラフバルトが作ったこの組織ですらもエンペラーにとっては関係ない。

 2060年10月5日宇治山田の戦

 濃霧が立ち籠る宇治山田では王覇山舞鈴がアリナミンゴールドGX2を飲みながらアイコスを吸いながらも自身の決断の時が迫っていた。

「私は布団ちゃんに拾われて育った。これは実際に起こった事件としての事実としてはこうだ。母親は若干18歳で出産。オヂをダマして250万円も借りたがLINEやXをブロック。裁判まで民事裁判まで・・・毎月も10万借りてオヂや弱者男性をダマして実際は婚約者とタワマン豪遊暮らしに海外ディズニーや成金に金、金、金、金とそのルックスで男性をダマして死ぬ間際まで嘘という虚像を張った。だが、最期は高田馬場の汚い路上で白目を剥いて亡くなった。刺殺されても当然だ。刺した男性は40代後半のこの世のすべてを失った男性。サバイバルナイフ2本を双剣のように母は首元から全身50か所近くの傷で部位破壊もされた。それが私のレールを敷いた人生だ。あ”あ”刺したオヂには感謝してる。おかげでライブ配信者女子はすべての借りたお金に返済に動いてる。金の血よりも重い。金は命よりも重い。王覇山舞鈴の人生、この場が最期と覚悟して挑む」

 王覇山舞鈴。この宇治山田の戦が人生のツイと覚悟して槍を構える。

 対するのは夜見冬雪と加賀美れなが待ち受ける。

 伊勢川崎・五十鈴川にKICKKESが法被を羽織って集結した。イメージしたのは新選組だ。

 元東京都知事にてニコ生をぶっ潰した久保田学。異名は猫狩りのハゲ。久保田元東京都知事の采配が振り落とされる。

赤猫レッドキャット

 赤い電の爪が剣劇の一閃が空間を裂く。加賀美れなは現在位置と先天的な位置の置換でマジシャンのように久保田の攻撃を置き換えた。

「そんな程度ですか?」

「おい、てったいしろ!!!!」

 どわああっ!?宙からの衛星荷電粒子砲のピンポイントでその敵全ての殲滅。宙から血の雨が降り注ぐ。

 久保田学KICCKESは塵をせき込み、煙から硝煙が立ち上り、加賀美れなの覚醒版で真紅の赤髪にブルーサファイアの透き通る隻眼の残像フラッシュバック。全銀河太陽系列の創世銀河逆光の航路を開門。星の旅路。

 構えられたその銃口。

「スダレハゲ下がれ!役に立ってもらったぞ、緑」

「王覇山舞鈴?仙人がどうしてここに?持ち場が確かKGUのはず・・・じゃ?」

「アホぅ、私は仕事を済んだはずだよ。アマテラスにこのお届をして終えたよ」

 仙人に育てられた稀代の棒術師の王覇山舞鈴がアイコスを吸いながらその槍は先代の松本魔聖王匡生真君がかつてジェラフバルトの戦争時に使用したもの。

天星射砲アークライズサテライト超武穿浪漫鎖死砲ファイナリティー・アークブラスト・ウルトラドメスティックバースト

 空から恐怖の大王が。青い星が。緑の星が落ちてくる。

「チッ、ノストラダムスの予言か?ホピ族の予言かよ」

「なーんつってなぁ!?」

 全方位に策は講じてあった。王覇山舞鈴が手にしてるのは初代薄子力也が伊勢神宮に奉納した緋天勢以派の銘の刀。

「あらゆる魔を祓い。魔を討つ。物理の物質世界が崩壊する精神世界のスピリチュアルを馬鹿にするな。この緋天勢以派は正真正銘、伊勢の心臓」

 王覇山舞鈴がバ”リ”バ”リ”最強のこの真打を奉納した刀が加賀美れなを斬る。

「うおwwwwwwwwwwww」

「勢州伊勢一刀二天流-春風-」

赤猫黒電砲レッドキャットブラックレールガン

「この国に生きてる人間が今どれだけ生きてる!?かつて1億3千万人が暮らす日本国はすっかりVtuber・V豚・AIに乗っ取られロスチャイルドに飼い馴らされた支配の奴隷。地獄よりもたちがわるいジェラフバルトに支配されてる。今の人口が100万人以下だぞ、ふざけるな!?」

 2060年の現実とこれは虚言に作られた陰謀ではなく起こりうる未来。王覇山舞鈴が緋天勢以派で祓い穿つ。この伊勢神宮に奉納されてる神器は天皇家でも見ることがなかった日本が秘匿する伊勢の心臓。加賀美れなは星の力を行使して、魔弾生成。魔弾を魔法の弾丸を撃ち抜き、王覇山舞鈴は魔弾に撃たれながらも交してラストサムライの精神が生き続けてる。

「喰らえ、獅子砲無限鎖刃紅蓮焔銀河混沌粒子砲《ライオンハート・グラビティー・インフィニティー・クリムゾン・アークセルジェルベド・オビリビオン・ファイナルバースト》」

 加賀美れなの究極の射撃。放たれた弾丸が全銀河の星の粒子が振り落とされる。王覇山舞鈴は緋天勢以派を納刀状態からの抜刀術に切り替えた。

「勢州伊勢一刀二天流-天照大受大國素戔嗚尊龍閃-」

 左足の捌いた逆回転からの納刀を収めた身体の方向を180度回転して空を裂いて逆再生の時間を巻き戻りして右足で踏み込んで納刀のゲージが高まった瞬間無限に連なる剣劇の9連。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ」

 持てる力を使い切った王覇山舞鈴に加賀美れなは立ち上がってる。

「流石は幕末の先輩っすね」

「私の身体はマジシャンのように消える。どう?」

「お・・・おおお・・・・お”お”・・・イ”グ”ゥ”・・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ」

 緋天勢以派に罅が入った。初代の薄子力也が打った刀が五十鈴川の川に散った。

「あー、クソだなぁ・・・・加賀美れな?葉加瀬ハヤト最初の妻だろ?ウチもナメられた真似してるんだな?ENYCOLLARが創り上げた最強のギルドがこんな終わり方かよ、事務所に入る前からラブリーR(加賀美れな)コスプレイヤーと同棲して結婚を隠して子供がいるって承知の上で知っていたわ!?」

「今更なんだって言いたい!?」

「命賭けてここを護る。伊勢を取られてみろ、日本が日本じゃいられなくなる」

 吐血して意識が飛んでる。王覇山の遺志が魂が燃え上がってる。

 覚醒状態での遺されたの布団ちゃんの魔竿の槍。意識がはっきりしないがこの場を自分が最後まで務める。

「最終兵器俺たちがぁ!」

「もう諦めろ、わかるか?ポールシフト事象で軸が逆転に動く。逆境を味方に。新たに創生し始めるこの地球が未来につなげようじゃないか?GOGOGOGO!GREEN!なぁ?危機的なこの地球に青い星と緑の星が降ってきたじゃないか?フィリピン沖にアメリカのニューヨークに隕石が衝突してアメリカ大陸の消滅!?んぅ~マ”ンボ”ゥ”」

 加賀美れなはこの戦いに決着をつける。王覇山舞鈴は諦めない思いで意識が完全に吹っ切れてもう立ち直れてもいない状態であった。

「あちらはどうだ?KGUが陥落すればこの国がもう抵抗するだけ無駄だ。贖うだけその気力は無駄さ」

「日本人たるもの、ここでお笑えねぇよ!?なぁ?加賀美れな、こっから先は通さねぇぞ」

 加賀美れなは奥の手を使った。

 第Ⅲ魔法のこれは熟知したもののみ扱える禁域に誓い魔法の底。

「全天の航路を開門した状態だ。いつでも撃てる。宙を見よ、すべての航路を開通してる状態だ。もう諦めろ」

 王覇山舞鈴は納刀する。緋天勢以派は初代松本魔聖王匡生真君の魔竿も遺した。その竿の部分の刃が希望だ。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッ」

「KICKKESは?あいつらはニコ生をぶっ潰して新しいKICKKでニコ生を滅ぼしただけはある。今にニコ生は客寄せパンダの機能もしてない。コンカフェ嬢・風俗嬢・キャバ嬢・業者・年齢詐称の若作りのBBAや女性中心のギフト投げ合いや投げ銭バトルやどんどん昔のニコ生放送ってのが死んで逝ってる。だろうな?かつて暗黒ルールに縛られた男はニコ生を捨てててKICKKESの一員で稼ぎ始めた。あ”あ”・・・私はなぁお前たちを討つ。ゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッ」

 吐血して血の止血が止まらない。止血の量を超えてる。これでは失血死は確定だ。

「これが最期だ!?私は命を賭けてKGUを護る。初代ENYCOLLARマスターに約束したんだ。星川サラが創設した初代ENYCOLLARマスターの名を汚すな!?Ⅱ代目は闇落ちした。ジェラフバルトの研究で、初代の孫にあたるⅢ代目田角陸の暗殺。Ⅳ代目とⅤ代目は内部闘争により滅亡。Ⅵ代目は自決。Ⅶ代目は現在まだ未成年でその後見人の保証が私だ!?Ⅶ代目が成人するまでは私は生きる!」

 かつて大陸最強の列強諸国に負けを衰えない事務所とと言われたギルドがある。その名はENYCOLLARだ。

 王覇山舞鈴が所属していたのはⅢ代目田角陸が暗殺されるまでだ。それ以降は幕末の動乱は幕府や新政府から逃げるように館山の山奥で引き籠った。

「MURASHUGAMINGの一員、家族、仲間だぞ!?私はここでお前を食い止める。910incの好き勝手にはさせねぇ」

「往生際が悪いぞ、私もお前にかまってられる余裕はない」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッ」

 王覇山舞鈴がもう限界だとは悟ってる。

(仕方ないが、アシスト機能ぐらい褒美としてやる。お前は私の実弟を追い込めたその実績に免じよう。本来は私の役目だがな、生憎私は争いに加担したくない派でね。王覇山舞鈴?その生に感謝しよう)

「ニュイ様か?ハハハハハアハ・・・ンンンッン”ン”ン”ン”ハッハハハハハハハハハハハハハハンンンッン”ン”ン”ン”・・・おかしい夢かい?Ⅵ代目は死んだはず?ニュイ・フランヴェルジュ・ド・ヴェスタニエ、ジェラフバルトの実姉にしてENYCOLLARのⅥ代目マスター・・・・私にⅦ代目の保証人にして逃げアンタが何しに?」

(逃げたとは失礼を言うな。今はエナコの精神性を依り代にしてる。白魔導士じゃな。まぁ、相手はあの葉加瀬ハヤトの正妻となるとな。今は私も手が離せなくてな。マルドゥーク・ファンス・エヴァンス・ジュリア・ヴェスタニエを殺せる人間がまだいる。私のその罪を最期の役目を果たすのに手が離せない。済まないと思ってる。ジェラフバルトは至高天エンピレオにいる。私もいよいよ岩窟の工房から外の空気を吸うところだ。楽しかったなぁ、好き勝手に競馬実況やホヨバ作品やCAPCOM・スクエニ・コナミ・セガのゲームを実況させてくれて感謝するがこれが最期の時間だ。私はエナコであり、白魔導士だ。アデュー)

 ジェラフバルトの実姉にして白魔導士ニュイ・フランヴェルジュ・ド・ヴェスタニエが王覇山舞鈴の精神に語り掛ける。

「呆れたよⅥ代目?うるせぇ連中だな!?私がまだ戦える条件は出そろった」

 覚醒状態か?王覇山舞鈴の使命が灯される。

「どのみち、これが最期ってね」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッ」

 加賀美れなは血まみれで四肢が斬れた。斬られたという表現だ。

「なっ…ナナ・・・・なんだとぉ!?」

「真打緋天勢以派勢州伊勢國薄子力也作の伊勢神宮奉納神座を斬る刀。名は無銘。くったばすぞ!?」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッ」

 その一振りは加賀美れなを斬った。

 だが同時に王覇山舞鈴は五十鈴川のこの神宮のほとりにて戦死を遂げた。

 勝者は王覇山舞鈴・・・・戦死。

 嘉永3年(1850)~令和42年(2060)その生涯を終えたのであった。

 加賀美れなを斃して葉加瀬ハヤトは心臓に痛みを感じた。原初の人類で与えられたのは雌の心臓だ。然して加賀美れながこの次元から死んだということは葉加瀬ハヤトにとっては由々しき事態だ。

「・・・・・・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッ」

 葉加瀬ハヤトは焦った。この危機にKGUの猛攻は抑えられない。

 案の定だ。KGU側の勢力が葉加瀬ハヤトを押し返した。撤退まで追いやられて現在は伊勢湾を経由して三河湾から東京に向かい、東京側の丹羽一臣と合流するつもりであった。


 

 




 

 



 




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