910inc編ⅡYAGOO死すとも自由の遺志は死せず

 910inc編ⅡYAGOO死すとも自由の遺志は死せず。

 東京に再び脅威が迫ってるころ、瓦礫の跡となって旧ソロモン神殿並びにカバー株式会社の発掘調査を陣頭指揮を行っていたYAGOOと碧依さくらの9名のテンプル騎士団の騎士団は地下200mの深さ600mのソロモン神殿は実際には記述がなく古代エジプトの神殿跡の調査を発掘してここに2010年~2030年の間約20年もカバー株式本社兼スタジオがあったのだがそこの発掘調査でYAGOOは手ガリと鋤簾・スコップ・金属探知機をもってを探していた。

 YAGOOは碧依さくらに真実を言った。

「なぁ、聞いてくれないか?実際に旧約聖書の編集と編纂を指揮したのは誰かだ?イスラエルの名前とイスラエル人が出てくるのは古代エジプト第18王朝の時代の約200年だ。そしてその多くの18そして現在イギリス人男性の遺伝子の約70%~80%Rum型の遺伝子はあの少年王ツタンカーメンの子孫であるとの証明。驚くのはこれだけじゃない。イギリスは古代エジプトの遺物があふれ出てる。そして、テンプル騎士団・フリーメイソン・イルミナティ・ヴァチカン・ジェラフバルト卿・指輪戦争エンゲージリング・MURASHUGAMING・VOLTROOMES・3この起源こそ世界政府や世界の組織が隠匿して秘匿したパンドラの箱、エジプト18王朝が起源主張ってやつさ」

 YAGOOこと谷郷元昭はカバー株式会社兼スタジオがあったこの瓦礫の跡を瓦礫を退かしながらソロモン神殿があったエルサレム/ベツレヘイムの小高い神殿の丘の発掘調査でアシスタントの碧依さくらとテンプル騎士団発足時の約9名が鋤簾を垂直に横1列並びに地面の色が黒と茶色が出る境界線まで掘っていた。

「しっかし910incが攻め込んでくるっていう時期に何を探してるんですか?この広い瓦礫の跡でさ!」

だよ。指輪戦争エンゲージリングの元ネタを知ってるか?」

「そりゃぁ知ってるも何も私は過去4回も参加した身。潤羽るしあが完全受注生産したリスナーさんと一生一緒の証っていう意味だろ?え?違うのかよ」

「それはインターネットのデマさ。事実は違う。指輪戦争エンゲージリングはソロモン王のモデルとなった人物アメンホテプ3世の話さ。その父アクエンアテン王はモーセのモデルで世界初にして世界最古のアメン信仰だ。唯一神を宗教に統一改革した。だが、反発があって国を追われる。追われてエジプトに帰還できない間、現在のイスラエル王国建国をしたのはアブラハムとその妻サラだ。その息子にあたるのがアクエンアテン王だが先ほども言うたけど旧約聖書におけるダビデ王とソロモン王それ以外にもイスラエル王国建国の話と出エジプト記においては18200が起源ってことだ」

 YAGOOは明かりを灯して手ガリで瓦礫跡の小さな穴を掘り続けて、スコップで垂直に壁を削りそして平面も同じくまずは地面の色を出していた。

 碧依さくらは地面を掘り下げていき、驚いたのは人が3人は入れるぐらいのスペースが広がるっちゃ碧依さくらはスコップ片手に掘って松明を灯して古代18王朝時代に建てられた古代エジプト時代の神殿跡がその地下で姿を見せた。驚きは口を詰まらす。20世紀最大の発見となるツタンカーメン王墓以来の発見だ。

 エルサレムの神殿の丘・カバー株式会社地下の第1次調査の結果古代エジプト時代の第18王朝時代に建てられた神殿だ。

 祭壇が未盗掘に奇麗な状態で石棺が5重も囲まれている。

「ヒラム・アビフのモデルとなった人物ユーヤの墓だろうなぁ」

「ソロモン神殿の指揮を執り行った人物だ」

「セム語系アラブ民族特有だ」

「鉤鼻に赤髪のこと?」

「せやで」

 テンプル騎士団もYAGOOについてきた。地下でのアイコスは厳禁だが、外に出て外の階段に座ってアイコスを吸いながらそこに姿を見せたのは意外な人物だった。

「よぉ、YAGOO?くたばったと思いきや生きてたか。私は・・・釈迦の力によって保ってられるがよぉ、くっ、ガ”チ”イ”ク”ッ”かなり強引な済む話じゃねぇよ」

貞方怜那ノエル君か?君もこの神殿に用かな?」

「あったりめぇーの前田のクラッカーだ。18殿3だよな?よろしくもなくも、YAGOOと碧依さくら?これは注意しに来てやったんだよ。910incの連中がお前らを殺しに来る」

「それはどうも、さすがにそれは手を打ってある。タダでは殺されないつもりさ」

「私はアンタに死んでほしくねぇ、アンタに死なれちゃ困るもんよ」

「心配してくれるのはありがたいなぁ、けど、ノエル君?君たち以外を支えてきた人生だからこそ俺は覚悟を決めたのさ」

 アイコスを吸いながらこの発掘途中の神殿跡は3000年から4000年前の建造物群。ジャック・ド・モレーの末裔にしてテンプル騎士団の血を継いでるのが貞方怜那白銀ノエルであり、本人は1919年(大正8年)に没している。

「まぁ、これだけははっきりしてる。MURASHUGAMINGの為に私はこの命を賭ける。亡き土井純一が遺したVOLTROOMESの遺志を継いでな。指輪戦争エンゲージリングその起源にこそジェラフバルトを倒すコツと現状の日本を救う手があるとでも?」

「ハッハハハハハハハハハハハハハハンンンッン”ン”ン”ン”・・・・・そうだな」

 笑いながら神殿の中に入っていたYAGOOは碧依さくらに指揮を指示した。

 ―――――神殿跡・中央区域―――――

 エルサレム神殿の丘・Cover株式会社兼本社スタジオ跡の地下800mの真下にこのような巨大建造物があったのは驚きを隠せない。

 古代エジプト第18王朝時代の神殿でヒエログリフや象形文字が刻まれていた。

「さくら?この中央区域の空撮と空中測定から始める」

「ドローンっすね」

「せや、ドローンでまずはポイントを測る」

 テンプル騎士団が追い求めてきたソロモン王の聖遺物ではないが事実上の記録として18王朝時代にエジプトの出土品やYAGOOは地下深くのこの遺構を掘削して、碧依さくらは壁によじ登ってパルクールしながらドローンで空中測定を計測した。

「YAGOO、ポイント絞られたぞ」

「引き続き、俺はここを。ようやくだ・・・」

 祭壇をズラした小さな人工物のくぼみがあってそこを掘ると空間が広がっていた。YAGOOの専門は古代歴史学であり旧約聖書の研究家兼教授である。碧依さくらはドローンを飛ばしながらモクを焚いてヴァンダルや壁抜きオーディンで撃ち抜いてこの地下神殿のことは現状ここまでだ。

 2060年・赤羽

 910incに備えてか。人類の希望を月に運ぶ箱舟計画の準備も最終段階で貞方怜那がアイコスを吸いながら近藤真彦のギンギラギンにさりげなくを口ずさみながら世界人口を構築する上で必須となる雌雄の種を選んで人類や動植物の精子・卵子・花粉・雄花・雌花のバンクを解凍していた。1919年に没したのだが、自分は1105年に生まれて1919年に没した。23自分は自分自身を何度も実験と実証を積み重ねてオールドメディアをぶっ壊して日南/白銀ノエルと別側面というのをスペアーに残した。

 アイコスを吸いながら箱舟の資料リストを見ながら準備をしていた。

「私の方はOKだよ?まぁ、イーロン・マスクに敵わねぇけどよぉ、私は非凡の凡人だよ。釈迦?息をしてるか?くたばっちゃいけねぇよ、エンタメとかチームのディレクションとかも、お子ちゃまじゃまくてハイレベルを求めてる!新シーズンに期待ってやつだ」

「東京が何度も脅威に曝されるなんてな。なぁ、ノエル?俺は老兵だ。もう時期に死ぬ。箱舟の状況は?」

「99.9%だ。最悪、世界が宇宙が爆発で吹き飛んでも月にはセンターがある。もう1度底からやり直せる。底に置いてきた。まぁ、そこからのスタート地点でやり直せるってな」

 貞方怜那は黒いコートを着てサンダル姿に麦わら帽子をかぶり長い髪の毛が靡いて釈迦はアイコスを吸いながら工房の椅子に腰を下ろしていた。

「俺もジジィだ。ジェラフバルトと最後の戦いが近い」

「私に用か?」

「貞方博士、俺とノエルが来た意味を言う。MURASHUGAMINGの代理Ⅳ代目バトラからの・・・・助言だ」

18そうだな。ッチ、、ファラオを甦らすにはミイラから遺伝子の搾取と人工的に精子・卵子の作成に手間を取らせる。おい、私はダルすぎてこの箱舟建造の使命も・・・」

 安田女子首都工業都立大学の地下内には貞方研究室が約2000年も費やして月に届ける巨大な箱舟建造の最中で原初の人類からこの時代のすべての人・動植物の種が冷凍してあったのを解凍するの時間かかって釈迦はすっかり老け込んで長い白髪に白髭でアイコスを吸いながら黒のシックなスーツ姿で長刀を帯刀していた。

「薄子力也が手掛けた名刀は俺の運が尽きぬ。この刀は斬らぬ。俺はどんな訳であっても強いて言うならば斬らぬは存じぬ。」

 この老兵最期の戦準備と死に装束はスーツの下に着ている。アイコスを吸い終えるとゆっくりと立ち上がる。

「釈迦さん!?」

「ん?お前ら来るなって言われてねぇだろう、どうしてここに来た?」

「すっ、すいません、貞方博士!?マジで今、やばい状況になってるんすよ、釈迦ァ」

「蛇足のジジィ、用件分かったらそうだな。すぐに向かう」

「用件は単刀直入に言うと、クラーラとレイズネクストが攻めてきた!?」

「まずは2人か、舐められたもんよのう」

「おい、おい、ここで人をぶっ殺すなよなぁ!?ヤルなら外でヤレ。というか、ジジィとババァしかいねぇたったの5人でクラーラとレイズネクストの首を討ち取れるか?」

「お言葉をかえさせていただいても?俺らぁ5人を舐められてるのかぁい?戦場の死地を搔い潜ってきたんだぜ。5人の絆をなめるなぁ」

「ハイ、ハイ、冗談に決まってるだろうがぁよ。蛇足のジジィ、釈迦もだけどマジで死に逝くのか?死なれちゃ困るんだよ。私の数少ないダチも大航海時代を築いてレディアント・D・D・マリンロジャーはこの世のすべての富・力・財宝を手に入れた。金銀財宝やキリストの聖遺物じゃねぇ!?一番大事なのは彼女は最後の場所を笑っていた。マリンロジャーが爆笑して泣いていた理由は目黒区菜の花が定休日でサンマ定食が食べてなかったことだ」

「菜の花サンマ定食が土日祝は定休日ってネタいつまでも擦ってるんかい?」

 アイコスを吸う蛇足も老けて見える。

 白髪をゴムで結び蛇足はネックレスをぶら下げてここまで追手が来るのは時間の問題だ。釈迦と蛇足は白髪に白髭が目立ってきた。

「怜那ちゃん、また後でな。俺たちは行くわ」

「最後の1本吸い終えるまで待ってくれてありがとうねぇ」

 この2人は工房を後にしてその予想よりもはるかに上回っていた。

 ――――910inc・井之頭攻略防衛線―――――

 現場に着いたのは蛇足と釈迦の2人だ。待っていたのはレイズネクストだ。

「待たせたな?あれ?たったの2人かいな。申し遅れました。910inc所属のレイズネクストと申します」

「言う必要性がないが、俺は川村大介。湊天凜月は俺のペンネームで偽名だ。おふくろの名前が湊あくあでオヤジが天月の落胤だよ。」

「俺は釈迦。これが最期の戦だ。俺は死に逝く準備でもしてるのかえ?まぁ、安い冗談はさておき。自己紹介するなら俺は川上力。」

 この2人の戦いに動き出した。地下神殿での調査・発掘が終わり地上に戻ってくると死体の積み重ねられた。YAGOOは地獄と身震いした。

 YAGOOは詠唱する。

(人生100年何が起こるかわからないこそだな。俺が唯一編み出したのはこの大魔法だけだ。ジェラフバルト卿の原理を逆に利用して研究で産んだだけのこと。Cover株式会社は俺が築いた財産だ。中身は存在否定はしない。確かに恨まれることはしてきた。元アイドルや元登録者100万越えyoutuberや二コ生主にコスプレイヤーや声優・グラビアアイドルや現役のアイドルも俺の最期だ。俺の芸歴30年に誓い詠唱する時間は稼いだ)

 荒れ果てたこの地。YAGOOは投影置換魔術としてイメージの究極の先に完成させた魔術の空間が固有血界となってYAGOOはこの魔術投影された場で立っていた。

「Ich verkünde meiner unbesiegten Geschichte, dass mein Herz vor glühender Hitze brennt und den purpurnen Lotus übertrifft, und dass mein Körper noch zu meinen Lebzeiten einen großen Sieg erringen wird.Jenseits der unendlichen Dinnerpartys, der unendlichen Unterhaltung und der unzähligen sexuellen Angebote ist mein universelles Leben das unendliche Studium und die wiederholte Konvergenz. Die Antwort ist die „Infinite Spiral Snake Gun Axe“.」

 YAGOOが極めた魔術にして蛇のように螺旋させておもっいきり腕をうねり回転をつけた状態での斧の一撃は震撼する。

 ニュイ様を斃した奥義がこの”無限の螺旋蛇銃斧”である。YAGOOたちが過去の並列世界において時は15世紀~17世紀のころである。

 正体も声も不明であった世界のその裏に君臨する王こそその支配からの自由と解放の為にYAGOOの前世は立ち向かいそしてその自由を選び最期はマリンロジャーと同様な場所で処刑を執行された。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッ」

 気づけば60近い人間がこの大技は身体の負担が大きい。心臓に痺れやちょっとした痛みが来るがまだ立ち上がれる。

「やるじゃないか!?谷郷元代表取締役会長さんよぁ!?」

「覚えていてくれて助かるよ・・・レイズネクスト」

「YAGOOさん、来てくれたんですね!」

「まぁ・・・碧依君もいるよ」

「私を忘れるなよ。ジジィども、驚天動地の狩りの始まりだ。ジジィら、息はしてるか?」

「さくら、来ていたのか」

 4人が集結してレイズネクスト・クラーラは傘下の騎兵隊・騎馬隊およそ8万。この井之頭防衛線で重要なのはここを北半分奪われるのを防ぐために碧依さくらはその眼を解放した。因果にして封じられたギリシャの前世と絶唱の刃に断頭台に撥ねられたメデューサの眼が共鳴でその眼は魔眼。

「黒龍の咆哮、しゃーなしだけど、この危機に立ち向かってこそなんぼのもんじゃいよぁ!?」

 碧依さくらは奮い立つは決意の証。命の灯。覚悟の焔がその眼から灯されて「死」の指輪から龍鏡神獣三角縁のグローブとして心の歪みを断ち、その禊の蒼い焔と橙のオレンジの神々しさの輝きの焔がグローブに灯されて鎖鎌に変形できる長槍を振り回す碧依さくら。

「YAGOO!?命を賭けろ、魂を燃やせ!?死ぬ気でな!?」

「わかってるよ。俺が築いてきたこの人の時代、風の時代をお前らに蹂躙されるのではない、俺の命でこの場を任してもらいたいね、釈迦さん、蛇足さん」

「そりゃぁ、助かりますわ」

「釈迦?俺たち、老兵の仕事はあの8万だなぁ」

 こうして釈迦と蛇足はレイズネクスト・クラーラ両軍の騎馬隊・騎兵隊の中を最前線に立ち向かい井之頭公園や赤羽は両軍の亡骸に積まれていた。釈迦と蛇足は傷だらけで血が止血が止まらない状態で上野恩賜公園で桜並木の前で倒れこんだ。

 気づいて、気づけば夕暮れだ。一進一退の攻防。釈迦と蛇足は目を覚まして起き上がると碧依さくらが立っていた。

「生きてたのか?レイズの野郎が強すぎてな。私は殿に徹したよ」

「そうなのか?」

「あの2人を退けるにも一旦は」

 碧依さくらはアイコスを吸いながらこれ以上どこに向かうのか?ゴールが辿り着けない今という現状にYAGOOのことは言わなかった。

 そのころ・・・・YAGOOは有名な言葉を残していた。

「YAGOO死すとも自由の遺志は死せず!?」

 浴びる銃弾の雨あられとレイズネクストの天下2槍の腸が槍に貫かれながらも立っていた。まだ動ける。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッ」

 さすがにブランクすぎたな。もっと身体を動けせてと思う。心臓は動いてる。

「まだ立っていられるのか!?」

「落ち着け、釣られるなレイズ。この男の覇気は何fだ?」

「死の螺旋が幾重にも重なりあっている。これじゃ、あの男は何度も死んではいるとみる」

 YAGOOは谷郷元昭の人性はもうこの世界には僅かに遺されていなかった。

 魔術置換で形成された固有血界内にいる人物とは?

 赤い外套に黒いコートを着て長身で赤褐色金髪にサファイアの隻眼。心の灯にYAGOOはこの男に面識があった。

「谷郷元昭社長?」

「そうとでもいえよう。まぁ、って呼ばれていたな。俺は土井。土井の時間軸で言うなら俺は谷郷元昭になる。すべてのVtuber・V豚・AI魂の戦いに俺自身生涯を費やして命を落とした。つまり、この俺は・・・世界からすべてのVtuber・V豚・AIが消え去った日だ。だがジェラフバルト卿に俺は敗北した。俺は・・・指輪戦争エンゲージリングに研究熱心だって聞いた。そりゃぁ、そうだろ、指輪は7つ。争って勝者は1人。」

 明かされた衝撃の告白。YAGOOはもう1度焔が灯される。

「言い忘れていたぜ、ズンズンチャッズンズンズンチャッ、ウィーアーッファッキューな世界でも生きろ。圧倒的なリーチでもお前は俺であり、俺はお前でもある。だな、ジェラフバルト卿にもう一歩届かなかったが、そこに見える人物は?910incの四天王でも最弱!?負けるなよ、おっさん」

「それはお互い様だろう。俺は60近い人間のジジィだぞ。さて、俺の遺志を継いでくれよなぁ!?」

 レイズネクストの双剣を交わして、YAGOO渾身の銀の腕での一撃が全てを口砕く。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァゴホッゴホッゴホハッゴホハッゴハアッゴハッゴフォッ」

「マジで何なんだよ!?そ、その・・・腕はぁ!?」

「・・・・・・・ど”りゃぁ”ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ」

 ドンドンズッンズッンバンバアンバアン

 凶弾に打ち倒れるYAGOOはその日土砂降りの大雨で全身から血の洪水が流れ滴り落ちる。

「くたばったかい?」

「ンナ・・・・ンナ・・・・分けねぇだろうがよぉ!?」

 もう意識が飛んでいる。心臓の鼓動が聴こえる。

 谷郷元昭は血を吐いて立っていられるのも奇跡に近い。

 レイズネクストは双剣を。クラーラは長槍を。

「俺が死んでも、遺志は潰えない。うん、俺が死んでもその次代に託せる時代がやってくる」

 2060年9月17日YAGOO戦死

 お昼休みはウキウキウォッチング!クラーラの槍にはYAGOOの首を掲げた。

 一つの時代が終止符を打った。一つの伝説が幕を閉じた。

 イイとも♪イイとも♪イイトゥモロー♪レイズネクストはウキウキウォッチングでその場を去った。クラーラ自身もYAGOOの首は勝鬨橋に曝して去っていった。

 碧依さくらが駆け付けたところ、YAGOOこと谷郷元昭の最期は見届けることはできなかった。

 釈迦さんと蛇足さんも追いつくが、この戦場でたった1人戦い続けて戦死したYAGOOに献杯した。

 次章910inc編Ⅲ驚天動地の狩りが始まる、王覇山散り逝く君

 


 



 

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