あとがき1 『沈黙』について

本当はこんなあとがき不要だといいのですが。


「自分が歴史に疎いのか、何が言いたいのか分からなかった」

という感想をいただいたことがあるので念の為。



具体的な史実をモチーフにしたものではありません。明確に、指す内容もありません。

敢えて現実に置き換えるなら

人種、宗教対立かもしれない

優生思想かもしれない

強制収容所や虐殺かもしれない


だけれども、これは特定の戦争に限って指したいわけではないのです。


登場人物は、

戦争が終わったあとに生まれた、

ルーツの異なる2人。


昔、

【今は、金髪の僕と銀髪の彼が住む国(金髪の国)】で、

銀髪の人達がたくさん殺された。


理由は、

当時、『他の金髪の国(僕の住む金髪の国よりも強い国)』が銀髪の小国と戦争をしていたから。


ということを踏まえて、なにか感じて頂けたら幸いです。


銀髪の人たちが殺された場所に、

有刺鉄線が張られていた理由、

なにかの建物があった理由も、

想像してみて下さい。



“金髪”の僕にとっては、

経験もしていない歴史上のこと、過去のことでも、

“銀髪”の彼にとっては、過去として簡単に片付けることはできないのかもしれません。

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