第5話 世界情勢とプレイヤーたち
私とミーニャが中に入ると、ギルドの受付の他、女性や子供のプレイヤー達も集まっていました。
サーシャさんが現状を教えてくれました。
「ギルドの連絡網で確認をしていますが、今、この国だけではなく魔国を除く世界中でプレイヤー達が暴れています。
もちろんショウ様のように我々を守って頂けるプレイヤーもいますが、残念な事に殆どのプレイヤーが暴徒と化しています。
現在はプレイヤーのギルド利用を中止せざるおえない状況です。
プレイヤー以外の冒険者には暴徒プレイヤー達の鎮圧依頼を出していますが、プレイヤーの方が強い事もあり、受注状況は思わしくありません」
世界中のプレイヤーが暴れ出しているのか、コレは予想以上に厳しい状況ですね。
「プレイヤー達はゲームだと思い楽しんでいた世界に閉じ込められ、元の世界にも帰れず欲望のタガが外れたのでしょうね、ほとんどのプレイヤーは数日もすれば落ち着くでしょうが、この世界で生活する術を知らない者は強盗になるでしょうね。
まだ生産職や生産スキルがあれば大丈夫でしょうが、戦闘職の殆どは自分達も死ぬかもしれないと感じた時に、魔物より弱い人間を標的にするでしょうから・・・」
私は自身の推論をサーシャさんに説明しながらメールを確認しておきます、どうやら友人達は欲に負けなかったようですね。
「兎に角、我々プレイヤーが元の世界に戻る術を探しつつも戦闘職プレイヤー達に職を与えねばなりません、サーシャさんには冒険者ギルドとしての業務を今すぐ再開して頂く必要があります。
プレイヤー鎮圧依頼をプレイヤーでも受けれる様に出来ませんか?
落ち着くまでは、私と友人達がこのギルドを守りましょう、如何ですか?
ミーニャさんも構いませんか?」
「アタシはショウさんと一生一緒っす!」
ミーニャさんが腕に抱きついて来ます、柔らかい感触がグイグイ来ますね。
おそらくサーシャさんや受付達が美人揃いなので、意識しての行動でしょうね?これってマーキング?
サーシャさんも意を決したようです。
「ハイ、ショウ様や御友人をギルド護衛として雇わせて頂きます、そして明日よりギルド業務を再開致します、他国のギルドともその方向で調整させていただきます」
ギルド職員は7名程、全員女性で皆が何故か胸を強調したメイド服を着ています。
あと、避難しているプレイヤーは12人程で女性の生産職や子供が多いですね。
この人達の住む場所も考えないといけません、宿屋のセキュリティがどうなってるか、必要であれば宿屋ごと買取りますかね?
《それだったら大きい屋敷買わない?宿屋ってアパートっぽくてボクは嫌だな》
《俺もアキラに賛成、お前が結界魔法掛けりゃ安全だろ?》
お金が勿体ないでしょう、でも、それもありかも知れませんね。
「ショウ、ギルドは無事か?」
「ショウ様、遅参申し訳ございません!」
途端にギルドの扉が開き、私の友人達がゾロゾロと入って来ました。
プレイヤーが5名とゲーム時に配下にしたNPCの部下が5名、部下には正体を隠すように言っています。
「この世界に取り残されたショウと私、、、ハ?その腕に絡みついている小娘はナニ?!ショウを殺して私も死んで良いかしら?」
彼女はアサシンのミカさん、黒髪ロングのスレンダー、クノイチで魔族ですが、少々メンヘラ気味で私への執着が凄いです。
「ハハハ!殺すのはまた今度にしてやれよ!戻る方法はまだ見つからないのか?お前なら速攻で原因とか突き止めてそうだけど!」
こちらは聖騎士のマサシさん、フルプレートに両手剣のナイスガイですが、脳天気、いや脳筋ですね。
「そうだよ、それどころじゃ無いよ、どこも大変なんだ!沢山の人達が困ってるんだ、何とかしないと!」
こちらは勇者のキースさん、Aと同じハイヒューマンでまだ15歳なのにしっかりしてらっしゃる。
「神に祈りましょう、そうすれば救われます」
モンクのスミスさんはアバターがエルフで日本かぶれのアメリカ人です。
問題は神=自分自身と定義している事でしょうか、格闘と神聖魔法は一流なんですが。
「邪魔する奴はボクの魔法に任せれば良いよ!」
小人族のマル君は見た目を裏切り、最強に位置する魔導師です、少々過激なんですがね。
「「「「「御主人様、何なりと御命令下さい」」」」」
私のNPC部下で魔族(現在は人族に偽装中)の5人衆ですね、詳細はおいおい説明しましょうか。
「さて、皆さん現在の状況はご存知でしょう?一部のプレイヤー達が元の世界に戻れず、暴徒と化しています。
認識されていると思いますがここはゲームではなくてもう1つの現実です、私達が暫くもしくは永遠にこの世界で生きていくにあたり、この状況は大変宜しくありません。
生産職の方達は大丈夫でしょうが、戦闘職の方達がこのまま暴れると全プレイヤーがこの世界から排斥される恐れがあります。
なので冒険者ギルドの業務を再開して頂き、皆さんには暫くジャポネで暴れるプレイヤーの鎮圧をお願いしたいと思います。
生産職のプレイヤー達が逆にこの世界の人間に襲われる事も考えられますので、その場合は保護をお願いします」
キースさんが手を上げて質問してきます、学生さんの癖ですかね?
「先生!?、あわわショウさん、ジャポネ以外も大変な状況だけどどうするの?」
私を先生と言った事で顔を真っ赤にしてますね、ではキースさんの質問に答えましょう。
「魔国は元より弱肉強食なので平常運転でしょうが、精霊国、天国は並みのプレイヤーでは勝てない守護者がいるので大丈夫と判断します。
キースさんの言う通りジャポネ以外の人族の国、エウロパ、メリカ、華国に関しては現戦力では手が出せません、ジャポネが収まってからですね、殿も動き出すでしょうし、余程のことがあれば他国のギルドからココに何らかの連絡が入るでしょう。
それに応じて誰かが助けに行く事にしましょう。
私は生産職プレイヤーが避難できる場所を作ります。
なに、先ほども言った通りプレイヤー達も数日あれば落ち着き出すでしょうし、今後新たにログインして来た方へのガイダンスも必要でしょう」
今度はミカさんが手を上げました、何故手を挙げるかな。
「この5人はダレ?プレイヤーじゃないけど、凄く強そうなんだけど?」
「ハイ、今回のジャポネのプレイヤー鎮圧に呼びました、私のNPC部下です。
今回は1人ずつ皆さんのサポートに付けますので役立てて下さい。
レベルは皆さんと同じく300近くなので足手纏いにはなりませんよ」
「サポートNPCがいるって事は、ショウさんは実は賢者じゃない?役職系の職?それもかなり上位?」
「ハハハ、マル君、好奇心は猫を殺しますよ?
私の話は追々しますよ。
それに、私の予想だとそろそろGMから何らかの連絡があると思われますが・・・」
私がそう言うと、皆がガヤガヤと相談を始めました。
「ショウさん、GMから連絡ってどういうこと?」
「キースさん、メニューがいくつか削られている時点でおそらくGMが黒幕なんですよ、そして我々の行動もログとして監視している筈です」
もう少し説明しようとしたところで、突然、世界に声が響き渡る。
原住民達は神の啓示だと叫んでいる。
『プレイヤー諸君!一部のプレイヤー達が我々の行動に気づいた様なので、最初で最後のGMからの通達を出す、後からログインして来るプレイヤー達にも伝えてくれる様に頼むよ!』
ふむ、全体チャット機能ですか?これもメニューから削られてましたね、どれ一字一句逃さずに聞きましょうか。
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