第55話 【番外】新婚旅行+α

 綺麗な瞳に見つめられている。

 いつも見守られている、安心する瞳。


「声我慢しなくていいからね」

 その人はそう言った。

 全て見透かされていた。


 その人の元へ飛び込んで、一年が過ぎた。完全アウェイだった。知らない土地、知らない人々、初めての仕事。それでも、私がそれを選んだのだから。

 --結果、楽しい--

 とても、感謝している。

 そばにいてくれる人に、周りの人に、受け入れてくれる土地に、今まで支えてくれた人々に、生かしてくれたこの星に、生まれてきたことに。


 私は今、生まれたままの姿で愛しい人の愛撫を受け。

「あっ、みーちゃ、そこっきもちいぃ」


 新婚旅行最終日、明日には帰宅しまた日常へと戻る。


「いいねっ、もっと雫のやらしい声が聞きたい」

 綺麗な瞳に見つめられながら、そんな言葉を言われて力が抜けた、いやすでにトロトロにされていて完全に腑抜け状態だが。

 視線が外れ、その瞳が私の身体を視姦する。口角が上がってる。

 温かいその手で触れられる場所すべてが感じる。

「どうして欲しい?」

「あっ、キスして、ほしっ」

「ちゃんと言えていい子だね、わかったよキスしてあげるねっ」

「ふぁぁ……あぁ」


 動いてしまわないようにガッチリと足をホールドされ、みーちゃんは顔を埋めた。私の熱くなった部分にキスをし舌で舐め上げ蜜を啜る。

「はっ、はぁぁん、みーちゃんっ」

「んんっ」

 じゅるじゅるという音と、くぐもった声と私の喘ぎ声が響く。

「やっ、みーちゃん、だめ、おかしくなっちゃう」

 細く長い指が私の中に入ってきて、内と外の刺激でもう思考回路もぐちゃぐちゃだ。

「みーちゃん、いぃっ」


 とにかく私は--押し寄せる快感の波が思考の邪魔をする--なんだっけ、そうだ、とにかく私は幸せなんだってことを……


「あっ、いくっ」



〈了〉

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