144――棚ぼた

 棚がバタバタしていた。

「しまった!」

 棚には短冊がぎっしり。おそらく七夕用に預かっていたもの。さては寝ておっ棚?

「まぁ、仏の顔も三日までと言うし大丈夫か」

 それを言うなら三度まで、だ。それにもう四日たっている。困っ棚。

「ぼた餅もあるし」

 ぼた餅? よし。皆の願い、叶えてやろう。良かっ棚。

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