伏線の置き方と回収がすごく綺麗で、最後までかなり楽しめました。特に、序盤では夫を支える妻に見えていた人物像が、終盤でまったく別の意味に反転する構成が印象的でした。一点だけ、睡眠薬で意識を失っている状態でも「海女の村育ちだから長く息を止められた」という部分は少し気になりました。実は薬を飲んでいなかった、あるいは効いていなかったなどの理由があるのかな、と。それ以外は、短編としてかなり完成度の高い作品だと思いました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(210文字)
小説家である主人公はスランプに陥ってしまい、パソコンに向き合っても全く書けなくなってしまいます。そんな時、正体不明の人物から万年筆が届きました。その万年筆は握るだけで魔術のようにスラスラと文章がかけてしまいます。まるで自分のものでは無いような感覚を受けながら書いた文章に恐れを抱きながらも、その万年筆によってひとつの作品が出来上がりました。読みやすいながらも丁寧に描写される主人公の小説家としての葛藤も魅力的ですが、物語の奥に潜む真相は予想外で恐ろしく度肝を抜かれました。おすすめです!
短編であるのに二時間映画を見た時くらいの満足感を体感できます。 まさに本格派といった感じなので、濃厚なミステリーが好きな方はもちろんのこと、普段あんまりミステリー読まないんだよねって方も楽しめる作品だと思います。 ミステリーが好きな方、ゾクゾク系の人間ホラーが好きな方、単純に文学作品が好きな方などにオススメです!
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