幸運な子供
雨上がりの空
1番目の幸運
僕の一番古い記憶は3歳の時。
お兄ちゃんと近くの公園で鬼ごっこしてた。
僕は夢中で逃げて、お兄ちゃんに捕まりたくなくて公園を抜け出した。
お兄ちゃんは、僕よりずっとずっと大きくて足も早いから、僕はすぐ捕まっちゃう。
僕は後ろを振り返らずに、
必死で、必死で、必死で逃げたんだ。
僕の後ろの方で
ドーーーン!
っていう大きな音が聞こえたんだ。
ビックリして後ろを見ると、大きなトラックが止まってて、道路には真っ赤な血がいっぱい広がってた。
お兄ちゃんは車に轢かれて死んだ。
これが僕の一番古い記憶。
僕が幸運な子供になった最初の日だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます