第6話 第2章お疲れ様でした。


 ※この作品は本編の登場キャラクターたちが、ちょっと不思議な任務を通じてトークを繰り広げる“オマケ”番外会話劇です。本編を読んでいない方でも楽しめるよう構成しています。


アルデア「わ、この部屋は……! 」


アズキ「とうとう何の予兆もなく飛ばされた……。」


アズキ「おや、アルデア。今日はあなたで……。」



(急に扉から飛び出してくるフロース)



フロース「キャッ! 」



(派手に転ぶかと思いきや

ハンドスプリングをして着地するフロース)



アルデア「フロースさん! 大丈夫ですか!? 」


フロース「なんか急に吸い込まれたんだけど!? 」


フロース「あら、アルデアに師長! 」


アズキ「今日はフロースもですか。」



(天井から落ちてくるミリカ

一回転して華麗に着陸)



ミリカ「ななな何!? 」


アルデア「ミリカさん! 」


アズキ「派手な登場ですね。」


フロース「大丈夫ですか!? 」



(フロースが入ってきたのと反対側が扉が開き、ミルヴァスとラルスが入ってくる)



ミルヴァス「補佐官……。」



(状況を見て静かに察するミルヴァス)



ミルヴァス「……了解。」


ラルス「なんか今日人数多くね!? 」



(白い壁に浮かび上がる文字)

 

【特殊任務です。集まったメンバーでソファに座り、お茶とおやつを楽しみながらトークしてください。】



ミリカ「嬉しいけど、いきなり天井から落とすのはやめて欲しいなぁ……。」


フロース「下手したら大怪我ですよね。」


アズキ「なかなかいい着地でしたよ。」


アルデア「ミリカさんもフロースさんもすごかったです! 」


ラルス「何? ミリカは天井から来たの? 」


ミルヴァス「どういうことなんだ……? 」



(テーブルにつく6人)


(アルデアの前にはオレンジジュースとリンゴ

フロースの前にはハーブティーとサブレ

ミリカの前には紅茶とフィナンシェ

ミルヴァス前には紅茶とチーズ

アズキの前には水?と茹でた鶏胸肉

ラルスの前にはカフェオレとバウムクーヘンが現れる)



アルデア「リンゴ! 嬉しい。」

アズキ「良かったですね。」


ミリカ「フロースのサブレ美味しそう〜! 」


フロース「ミリカさんのも! ひとつ交換します? 」


ミルヴァス「師長のそれ、水か? 」


ラルス「そこ気にすんの? 」


アズキ「あ、塩水ですね。」


ミリカ「もう! 塩分! 」



【自己紹介してください

必須事項:名前、握力、今日の昼食】



ミルヴァス「君からするといい。」


アルデア「は、はい。アルデア・ヘロディアスです。握力って何ですか? 」


フロース「ものを握る力のことよ。測ったことない? 」


アルデア「ないです……。」


ミリカ「9歳なら平均は15kgくらいだね。でもアルデアは手仕事をしてたから、もっとあるかもね。」


ミルヴァス「魔法学校に入学したら測定することになるだろう。」


アルデア「そうなんですね! 」


フロース「お昼は何を食べたの? 」


アルデア「今日はトマト味のお粥と、お芋のサラダと、ぶどうでした。すごく美味しかったです! 」


ミリカ「いつも残さず食べてくれてありがとうね! 」


アズキ「食欲があるのは結構なことです。」


ラルス「そうそう、育ち盛りは食わないとね。」


アルデア「みなさんも自己紹介、どうぞ。」


ミリカ「ミリカ・ルブラ! 握力は38kg! お昼はまかないのチキンライスだったよ! 」


ラルス「厨房のまかない美味そうだよね。いいなー。」



(カフェオレを飲むラルス)



フロース「1回は食べてみたいですよね。」


ミリカ「えーでもメニューとして出してるものの方が絶対美味しいと思うけどなぁ。」


アルデア「食堂ではどういうご飯が出るんですか? 」


ミリカ「日替わりメニューと定番メニューって感じだよ! アルデアも入学したら食べにおいでね! 」


アルデア「はい! 楽しみです! 」


ミリカ「いひ。次、ミルどうぞ〜。いただきまーす。」



(フィナンシェをかじるミリカ)



ミルヴァス「ミルヴァス・ミグランス。握力は32kg。昼はいつもの魚料理だ。」


ラルス「ほんと魚好きな。毎回同じので飽きないの? 」


フロース「考えるのが面倒なんですって。ものぐさですよね……。」


アズキ「まあでも、気持ちは分からないでもないです。」



(マスクの隙間からストローで塩水を飲むアズキ)



アズキ「……悪くない。」


ミリカ「ちなみにあれは白身魚の香草焼きね。そろそろ覚えて欲しいな! 」



(オレンジジュースを飲むアルデア)



アルデア「香草焼き……美味しそう……。」


ミルヴァス「君も食べてみるといい。」


アルデア「はい! 」


ミルヴァス「次、ラルス。」


ラルス「ラルス・カヌス。握力は53kg、昼はブラックコーヒー。」


フロース「それだけ、ですか……? 」


ラルス「それだけ! 」


ミリカ「ダメだよちゃんと食べなきゃ! 」


アルデア「お腹空いちゃいませんか……? 」


ラルス「食うと眠くなっちゃうからさ。濃縮したカフェインを……。」


アズキ「次、フロースどうぞ。」


ラルス「え!? 」


フロース「フロース・イーリスです。握力は30kg。お昼はフルーツサンドを食べました。」


アルデア「フルーツサンドも美味しそうですね! 」



(リンゴをかじるアルデア)



ミリカ「食堂のフルーツサンドは旬の果物を使ってるからね! めちゃ美味しいよ! 」


ミルヴァス「新鮮な果物がいつもあるのは助かる。」


アルデア「ミルヴァスさんも果物が好きなんですか? 」


ミルヴァス「私ではないが、それしか食べない者がいてな……。」


アルデア「果物しか食べない……? 」


フロース「アルデアもそのうち分かるわ。師長、どうぞ。」


アズキ「アズキ・ヤエガシです。握力は27kg。昼は食べ損なったので、この鶏胸肉ということにします。」


ミリカ「ありゃ、忙しかった? 」


アズキ「少し難しい患者の対応をしていましてね……。」


ラルス「ていうか、師長握力そんなもん? よくやっていけてんね。」



(バウムクーヘンを一口でいくラルス)



フロース「ほんと。もっとあるかと思ってました。」


ミリカ「意外だよねー! 」


ミルヴァス「師長は一応非戦闘員だからな。仕方ないだろう。」



(紅茶を飲もうとしてやめるミルヴァス)



アルデア「弱い方……なんですか? 」


アズキ「私の体格と肉体年齢を加味するとこれが普通です。基本的に皆さんの体が化け物じみているということをお忘れなきよう。」



【好きな動物】



アズキ「小動物が大好きです。」


アルデア「どんな子が好きなんですか? 」


アズキ「トカゲ、ネズミ、金魚……。」



アルデア以外の全員(あ、これは食料としてだ……。)



アルデア「みんな小さくて可愛いですもんね! 」


アルデア「私も可愛い動物好きです! 同じですね! 」



ミリカ(ううん、多分違うよ……。)


ミルヴァス(指摘するべきだろうか……。)


ラルス(純粋すぎて眩しい……。)


フロース(そのままでいてね……。)


アズキ「あなたは特に何の動物が好きなので? 」


アルデア「私はウサギやひよこが好きです! 」


アズキ「それはうまそ……」


フロース「か、可愛いわよね! 」


ミリカ「うん! 可愛い! 」


ミルヴァス「……鶏は、好きではないのか? 」


ラルス「え? そこ? 」


アルデア「に、鶏? えっと、嫌いではないですけど……。」


ミルヴァス「それなら良かった。」



(チーズを口に入れるミルヴァス)



ミリカ「困らせるのやめてあげて? 」


アルデア「ミルヴァスさんは何の動物が好きなんですか? 」


ミルヴァス「取り立てて好きというのはないが、大型の鳥はつい見てしまうな。」


ラルス「大型の鳥? この辺そんなんいる? 」


ミルヴァス「サギや白鳥、猛禽類などだ。」

ミリカ「鳥が好きってこと? 」


ミルヴァス「好きというか、つい見てしまう。」


アルデア「かっこいいですもんね! 私も白鳥、よく見に行きましたよ! パン持って! 」


アズキ「鳥を見ながら食事するのですか? 変わっていますね。」



(食べていたサブレをフッと吹いてしまうフロース)



フロース「いや……あげるのよね? 白鳥に。」


ミルヴァス「師長は相変わらず常識がズレているな。」



ミリカ(それミルが言うかぁ……。)



(紅茶をすするミリカ)



ミリカ「動物っていえば、私中等部の子が連れてたジャッカロープがすごく気になる! 」


ラルス「あれな。角生えたウサギでしょ? ロマンあるよな〜。」


アルデア「そんな動物がいるんですか!? 見てみたい! 」


ミルヴァス「あれは突然変異の希少種らしいからな。使い魔として仕入れられたのも奇跡に近いと聞いた。」


アズキ「あれは……どうにも凶暴でいただけませんね。私は好きになれません。」



(鶏胸肉を指でつつき回すアズキ)



アルデア「凶暴なんですか!? ウサギなのに!? 」


アズキ「見かけに騙されないことです。」


フロース「師長がそれ言いますか……。」



(紅茶を飲むフロース)



ミリカ「フロースは動物、何が好きなの? 」


フロース「ああ、ええと、私は……。」


フロース(どうしよう……師長の前で猫が好きって言いづらい……。)


ラルス「俺知ってる! タヌキでしょ? 」


フロース「え、え? 」


ラルス「いっつもさ、デスクにメモ置いてく時タヌキの絵書いてくじゃん。」


アズキ「ああ、そういえばそうですね。」


ミルヴァス「あれ、猫だと思っていたがタヌキだったのか……。」


アルデア「どんなタヌキですか? 見てみたい! 」


ミリカ「私も見たーい! 」


フロース(猫……なんだけど……。)


フロース「うーん、えと……あはは。今度じゃあ、ね。ラルス先生は何の動物が好きなんですか? 」


ラルス「俺はやっぱ猫がいいな〜。可愛いよね。」


フロース(え、言うんだ……。)


アルデア「猫いいですよね! 私も好きです! 」


ミリカ「私も! 飼うなら犬派だけど、猫はずっと見てられる! 」


ミルヴァス「猫……いいな……。」


アズキ「頼んでもいないのに街の情報を報告しに来るので便利でいいです。」


フロース(!? )



【たくさん話してくれてありがとう】



【また来てね】



ミリカ「あ、もう終わりなんだね。」


アズキ「今日は何だかあっという間でしたねぇ。」


ラルス「人数多いからじゃね? 」


アルデア「今日も楽しかったです! 」


フロース「また来られるといいわね。」


ミルヴァス「師長、ポケットに何か入れたか? 」



(扉をくぐる5人)


本編は毎週金曜21時に公開しています! 

現在第13話まで更新中! 

Lumina Linea~エメラルドの糸使い~

https://kakuyomu.jp/works/16816700426578765312

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