電子端末データ《記録》【2042.08】-未公開-

2042.08

レプリカ計画とは、本来はインクブック症候群に感染する過程を調べるものだった。


しかし、計画は根本から変わった。

彼らを無痛で殺すため、レプリカには早々に感染してもらう必要があった。


そこで使ったのが、オリジナルに蔓延っているウイルスである。

そのウイルスを、レプリカに投与すると、

彼らには、様々な反応があった。


通常をはるかに超える痛み、

自身との心の乖離、

幻覚・妄想による発狂。


私は、このせきにんをとらないと。

わたしは、わたしは、わ、たしは、


わたしは、間違っていますか。父さん。

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