【■■中学校での殺傷事件】
【1】
2010.10.××
■■の中学校で生徒間での殺傷事件が起こる。
加害者は「お前のせいでみんな本になったらどうする」と
叫んでいたことが、他生徒の証言により分かっている。
被害者はインクブック症候群に感染した、
という嘘を加害者に話したと供述。
双方に責任を求める声が高まっている。
【2】
2010.10
今回の殺傷事件での被害者が回復したため証言を行った。
「インクブック症候群だと言ったら驚くだろうと思った」
「よく知らないが、あんな病気信じてる奴なんていないと思った」
若者の間にも、感染症は分断を生んでいる。
【3】
■■中学校での殺傷事件データ
時刻:AM07:48、朝のHR前
加害者:蒲谷 瞬
被害者:■■ ■■(個人情報の為非公開)
【4】
(他生徒の証言より抜粋)
「確かに、■■はそんなこと言っていたけど、
明らかに冗談て感じで、誰も信じてなかったと思います」
「瞬くん、どっちかって言うといじられ役で、
なんかたまってたのもあると思います。
じゃないと、あんなことで刺したりしない気がする」
【5】
(中学校教員より寄稿)
「加害者の生徒について。
彼は事件が起こる数日前に、母親が本になる瞬間を見ています。
同居していた彼らに幸い感染はありませんでしたが、
これは明らかに考慮されるべき事実です。→
【6】
→しかし、学校側に提出しても報道は変わりません。
個人的に弁護士に相談したところ、
このような事案は情報庁に告発した方がいいと言われました。
どうか、生徒の未来を、塗りつぶす世界を変えてください」
【とある録音データの記録書面】
【1】
生徒:せんせい、あのさ、
**:どうしたんだ、顔色が悪いし、昨日はいきなり休んで…
生徒:なんか、なんかさ、
**:大丈夫か?あとでも、
生徒:母さんが、本になったんだ、
**:…?
生徒:インクブック症候群、だって、言われて、
昨日、感染検査受けた。
【2】
**:そ、れは、
生徒:母さん、確かに、ふざけた話ばっかして、
でも、俺ら笑わせるためで、
生徒:せんせい、どうしよう。おれ、どうすればいい?
母さんの本、読めないよ。読めるわけないよ!
**:落ち着け!焦らなくていい!落ち着け!
(以後は嗚咽により文字として保存困難なため終了)
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