【シナモンのクロッキー】

◾️◾️◾️


ヘイゼルはやはり無理をしていたらしい。

持ってあと数日だと言われた。


退屈だ。それでもスケッチは描く。


◾️◾️◾️


たまに、自分の手が見えなくなるようになった。

そろそろ、時は近い。


◾️◾️◾️


彼女が来た。

許せなくて、憧れで、ずっと、知りたかった彼女。


思ったより粗雑で高慢で、美しかった。

瞳は、私の知るどんな林檎より綺麗な赤だった。


描きたいけど、文字を書くのが限界点みたいだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る