概要
・この話はフィクションでありファンタジーです。実在の人物・団体・宗教・民俗・地名その他諸々と似たような名前があっても何も関係ありません。また、特定の人物・団体・宗教・民俗・地名を貶める意図はありません。もはやこの世界とよく似た異世界ファンタジーと思ってください。
・このお話は歴史・宗教・民俗を独自解釈をしています。あくまでファンタジーとしてご了承ください。
・この物語はその話の性質上、残酷な表現がございます。ご了承ください。
・この物語は無知な作者が書いているため、身体的・性的・土地・家庭環境等について、不適切な描写があるかもしれません。また、将来に渡り、不適切な表現となる可能性もございます。しかし作者は、あらゆる差別や暴力を推奨する意図はございません。
北部九州に拠点を置
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- ★★★ Excellent!!!九州を題材にした民俗学バトルファンタジー!……と一言で言い表せない物語
怪異や怪奇現象を退治するあやかしバトルもの。
と、そこにジェンダーや地域性が加わり、妖怪をただ退治される悪役として描くのではなく、「前提」や「常識」を疑っていくところが作者様のもののとらえ方、描き方が出ていてよかったです。
あやかし、妖怪、神様、人外ジャンル。
流行りの入れ替わりが激しい昨今でも変わらずずっと娯楽の中で人気ジャンルですね。
そんなあやかしや神様を発生させ続ける人間側の思惑や立場をより深く描こうとしている物語に思えました。
時代と地域、とりわけ九州という海にも山にも大陸とも近い場所。
思想や技術、疫病にも一番に晒される場所。
外の文化と土着の文化がぶつかりあい、共存し、塗り替…続きを読む - ★★★ Excellent!!!糸に絡めとるは、何たるや
北部九州の安寧を守る退治屋『黄昏堂』福岡支部に所属する『八蝶』は特別な力は持ち合わせていない。超人的な力も妖しの術も持たず、杼(機織りの横糸を通す道具)を操る呪具使いだ。
『八蝶』の元に舞い込んできたのは『女の蜘蛛が、川や海を血に染める』という神言。それならわたしの仕事だと、謎を追いかけ始め、様々なものと対峙していく。
古代の歴史に興味がある方が楽しめることはもちろん、さげずまれてきた文化を知るにも、うってつけ。憑き物、妖怪、神様、彼らがどうして生まれたのかも掘り下げているので、とても楽しく読ませていただきました。それぞれが歩んできた過去もキャラクターの味となっているのでしょう。
この物…続きを読む - ★★★ Excellent!!!赤く赤く、この世を染めて——。
民俗学や歴史、神話や俗説など、様々なエッセンスがふんだんに盛り込まれた物語。
この物語のキーワードであり、主人公たちが謎を追う不吉な予言がある。
「女の蜘蛛が、川や海を赤く染める」、と言うものだ。
主人公たちが所属する黄昏堂は、数々の人外の者たちが働いている。つまり、主人公もまた人外だ。黄昏堂には、怪奇事件を解決する専門家たちがいる。憑き物であったり、妖怪であったりと、その面々は様々だ。主人公は彼らと共に、予言の謎を解いていく。
九州が主な舞台であり、日本史だけでなく地域史や地形もヒントになるのも、特徴的の一つだ。
果たして、女の蜘蛛とは何をさしているのだろう?
そしてその蜘蛛…続きを読む - ★★★ Excellent!!!妖怪たちを表の題材にして、作者様が見せてくれるものは何なのか。
妖怪。それは暴論を承知で言えば、人間が人間達にとって都合の悪いこと、恐怖を覚えるもの、よくわからないもの、を押し付けた(引き受けさせた)存在なのだと、私は思っています。
本作品では、そんな妖怪やあやかしといったものが登場、活躍します。
そして不可思議な事件を解決していくお話、です、前半は。
けれど、そこから展開されていく後半は。
前半部分が枕詞だったのかと思ってしまうほどに、怒涛の展開を見せます。
作者様が真に書かれたいことは?
まだお話は完結を迎えていませんが、私はこれを追いかけずにはいられません。
人間の本質を問うているように思える本作品を、できるだけ多くの方に読んでいただきたいです。 - ★★★ Excellent!!!ただの妖怪退治ではない。日本の歴史や社会と密接に繋がった恐怖。
この物語は、ただの妖怪退治の話ではありません。妖怪という存在を通し、古くからの日本文化や社会の「闇」を深く鋭く抉り出し剣を突き立てるような、現代ドラマにも似た鋭さを孕む作品です。
妖怪と聞けば、人間に害をもたらす厄介な化け物、というようなイメージが浮かびます。
けれど、日本の文化の中に「妖怪」という存在が発生したそもそもの理由に、深く思いを馳せたことはあるでしょうか。
この物語に足を踏み入れた瞬間、おどろおどろしく忌わしい妖怪たちが蠢く闇に取り込まれると同時に、なぜ彼らがこの国に蔓延るようになったのか、その理由が私たちに押し寄せてきます。
それは、人間が文明を発展させるに従い破壊され始めた…続きを読む - ★★★ Excellent!!!恐怖ありバトルあり考察あり。そして吹き出すようなギャグもある。
北部九州に拠点を置く退治屋組織【黄昏堂】福岡支部。
そこに所属する八蝶と仲間達が、事件に挑む。
というのが本作の概要ですが、凄いのは妖怪や怪異に対する考察と情報量です。
その妖怪がそもそもどうして出来上がったのか。元となった存在、辿った歴史、どうしてそんなことになったかという解釈まで、実に事細かに書かれている。単なる妖怪退治には止まらない、民族学に対して興味を持つきっかけにもなりそうです。
さらに妖怪のことだけでなく、それを通じて、自分たちも無関係ではいられない問題にまで深く切り込んできます。
いったいどれだけ調べ、考えられたのか、作者様の知識と情熱が伺えます。
だけどそれだけ情報量が多…続きを読む