第10話 昼の仕事が出来なくなった

色々と自暴自棄な時期が来た。


昼の仕事は結局休み過ぎだと辞めることになり、夜の仕事を始めた。所謂水商売である。


だが、恋を売り物にはしたくなかった。

友達として話せたらそれで良かった。

お酒だって、本当は飲めなかった。


ただ、入ってやってしまえばそんな事は言ってられない。


服は剥がされても笑って許した。


身体を触られても笑って許した。


飲めない酒は無理をして吐いてでも飲んだ。


容姿を罵倒されても肯定して他の子を立てる。


人間としての尊厳が削れていくのがわかる。


感受性は研ぎ澄ましながらも、心を殺さなければ生きていけない。


もう、人生に許されたい。まだ足りないよな。


人間として生きるためには、努力が足りない。

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生きる毒、鬱々と連ねて 創物 語 (つくりもの かたる) @Ririth2910

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