魔法少女ゆうり
白兎
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「はぁ?」
目の前には現実とは思えない光景が広がっていた
市街地で暴れる怪物に
自分に『魔法使いになれ』という白猫。
「俺はもう32のおっさんだぞ」
魔法使い?意味がわからん
「大丈夫さ性別も年齢も関係無い、もちろんきみがいいならだけどね」
白猫は俺にそう言った
「いや、意味わからん」
「意味?必要かい?ほら自分のなりたい容姿を想像して」
断れそうに言っておきながら拒否権は無いようだ
「あぁもうどうにでもなれよ」
どうせ夢だ、怪物?喋る猫?ありえねぇーよ
なら、夢くらい楽しんでもいいだろう
当然、リアルな魔法使いなんて想像できるわけもなく
最近見た映画の魔法使い役の子役を思い浮かべ
俺はその子の姿で魔法を使い
怪物を倒し、疲れ、眠った
***
目覚めると、ベッドの上だった
(変な夢を見た)
そう思いながら、いつものようにシャワーを浴びに行く
すると、夢で自分がなった子役の女の子に瓜二つの姿が鏡に写っていた
「夢じゃない?」
俺は鏡の前で立ち尽くしていた
起きてから、目線が低い気はしていたが
よく見ると着てる服もぶかぶかだ
とにかく、状況が飲み込めなかった
冷静になろうと、シャワーを浴びるが長髪というか女の子の体なんてどう洗えばいいのかわからず、
結局、適当に済ませて浴室を出た。
とりあえず部屋に戻り相変わらず混乱したままベッドに座り込んだ
「どうなってるの?夢が現実って」
(どうなってんだよ、夢が現実って)
「えー?なにこれー」
(は?なんだこれ)
自分が出そうとしてる言葉と微妙にずれる
なんというか女の子ぽい口調に…
余計混乱していると、聞き覚えがある声が聞こえた
「ふあーうるさいなぁ」
「その声白猫さん?どこにいるの?」
(その声、白猫か?どこにいるんだ)
白猫がベッドの下からのそのそと出てきた
「いやーえーっと誰だっけ?」
「えっ?」
(は?)
「あーごめんね、僕は君の名前を知らないんだ」
そう言われてみれば、俺もこいつの名前を知らない、
仕方なく自己紹介をする。
「私は優里だよ。」
(俺は優里だ)
「あれ?お兄さんだと思ってたけど正真正銘女の子だった?」
「男だったはずなんだけど」
(男だよ、多分)
「あはは、名前をバカにするのは良くないねごめんごめん。
でも、その容姿昨日も思ったけど案外幼女趣味かい?」
「ほっといて欲しいかな、夢だと思ってたから…。
で、あなた名前は?」
(ほっとけ、夢だと思ってたんだよ…。
で、お前の名前は?)
「僕はましろ、えーと色々あるとは思うけど何から聞きたい?」
「うーん、話そうとしてる言葉がずれるの、なんとかできる?」
(うーん、話そうとしてる言葉がずれてるんだ、なんとかならないか?)
「先にそれか!君、昨日あんなにノリノリだったのになんかおかしいね!」
白猫はクスクス笑っていた
「どうすればいいの?」
(どうすればいいんだ?)
夢だと思ってたせいでもありそうだが
俺、ノリノリだったのか…
「君がその体を選んだ時に女性ぽい喋りになるように補正が入ったみたいだね
ある程度なら変えられるはずだよあまりズレると今みたいになると思うけど」
「…じゃあ、質問を続けてみるね」
言われたとおりにしてみる、女の子口調も変な気分だがズレるよりはマシだと思いながら続けた
「次の質問はこの体のこと、これは戻せないの?」
「残念だけど無理かな、かなり強力な契約だから。
それに女性の体格を望んで中性的になることはあるけど、これって…」
「どうゆう事?」
「あーうん。かなり珍しいことだよ」
少し考えた様子が気になった
その後いくつか確認したが
魔法使いはどうやら全国共通の極秘事項になるらしい
一部のお偉いさんしか知らないらしいが
他にも数人か魔法使いとましろのようなオペレーターと呼ばれる存在がいるようで
そのおかげか報酬もあり生活は困らなそうだ
俺のことは書類上、20歳の女の子ということにしてくれるらしい
まぁ、12〜15歳くらいにしか見えないのに20歳というのも少し無理がある気もするが
あと、怪物正しくは魔獣というらしいが
あれの発生理由はわからず対抗できるのはオペレーターに選ばれた魔法使いだけだそうで
倒さずにいると世界は滅亡するらしい。
後は異次元の別の世界だとかオペレーターはその世界の住人だとか色々教えてくれた。
また、ベタな話しだとおもったが残念なことに現実のようだ。
「こんなとこだね、オペレーターについてはまた詳しく話すよ」
「うん。わかった」
全く頭には入ってきていないが
「このあとどうするんだい?」
「とりあえず服を買いに行かないとねサイズ合ってないし」
「その格好でかい?」
「私もそう思うけど他に方法もないしね」
「じゃあ、僕が買って来るよ」
「猫が買うのは無理じゃない?」
「大丈夫ちょっとまっててね」
そう言うとましろの周りを青白い光が包み人の姿に変身した。
しかも、白い髪、白い肌そして女。
「えっ、ましろって、人間なの?」
「あれ?言ってなかったっけ?オペレーターはこっちが本当の姿だよ」
「じゃあなんで猫なんかに」
「魔力消費が小動物の姿のほうが少ないからね」
どうやらオペレーターって言うのは魔力が重要らしいさっきもそんなことを少し言っていた気がする
よくわからんと思っていると
「服を買ってくるね」
そう言ってましろは行ってしまった
(腹減ったな)
ましろが服を買いにでかけたあと
そう思い台所に立ったが身長が足りない。
仕方なく踏み台を用意して適当に朝飯を作り始めた。
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