HollowQuest編 序章 白き片翼に想うこと

有間が去った後、エクステラは一人座っていた。

「だめだね、私。まだまだ笑えないや。」

彼女の笑っていた顔が解れ、涙を浮かべる。

「約束したのにな。本当の意味で笑っていられる幸せを迎えるって…。こんな感じじゃ、ハッピーエンドですら迎えられないじゃない。」

足を交互に振りながら、彼女はただ一人かつての自分を見つめていた。

「“彼”に今の私はどう映るのかな…」

彼女が今思い返すのは、自分が何かを本当の意味で変えることとなった大きな冒険のことだった。

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