あぶなく踊れ!

鷹山トシキ

第1話

 2022年

 元湾岸警察署刑事の青島俊作は娘、亜紀あき(9歳)を訪ねて誕生プレゼントを渡す。元妻のすみれをディナーに誘うが断られる。すみれは青島のアパートに来て夫婦関係の問題の事を話す。

 青島は大変な事態だってのにツイストしてる。

「馬鹿なことしてないでよ」


 翌日、青島はすみれから朝食を一緒にとろうというLINEをもらう。青島がシリアルを買いに出かけて戻ると、部屋ですみれが死んでいる。そこに警察が現れて青島を元妻殺害の容疑で逮捕しようとする。しかし、青島は警官を倒し、その場から逃亡する。

 ジョン・トラボルタみたいに踊った。

 警視庁捜査一課の虎井警部は青島の経歴を調べ、指名手配する。


 青島は隠れ家に潜む。すみれがあるコインランドリーに行った事を知り、龍のピアスをした男に拉致された監視カメラの映像を見る。だがそこに警察が現れて青島を逮捕する。連行される途中で青島はパトカーを奪取してカーチェイスの末に脱走し、警察のコンピューターから通話記録をダウンロードする。以前の仲間を通じて、すみれの葬儀に出る亜紀と連絡を取り、「普段どおりの行動」を守るようにと伝える。亜紀はいつものようにコンビニに買い物に行きスナック菓子を買った。

 青島は、虎井が無断で亜紀につけた盗聴器を取り外す。青島は真犯人を探すと言い、亜紀には安全な場所にいろと言う。亜紀はカレシが出来たと打ち明ける。

「可愛らしい恋だな?」

「笑わないで」

 風間佐助ってカレの父親、太一が怯えてボディーガードを雇ったと話す。


 青島は風間の車を尾行するが、別のSUVに追われて車は崖から押し出される。青島は生き伸びて車をジャックし、襲撃者たちを酒屋まで追いかけて殺す。青島は太一を拉致して尋問する。

 太一は元陸上自衛官の成田春馬に借金を返せなかったこと、成田がすみれを殺したこと、青島の正体を成田に話したことを告白する。


 太一と仲間の助けで、青島は成田のペントハウスに侵入する。激しい銃撃戦と格闘の末、致命傷を負った成田は一連の事件の真相と黒幕を告白する。太一がすみれの計画殺人を思いつき、保険金の5000万をせしめようとしたのだという。そして、成田がすみれを殺し損ねたため、太一は今度は青島に成田を殺すようしむけたとも。そのころ、太一は青島の仲間の真下を撃ち、亜紀を誘拐し、保険金を持って逃げようとする。太一のセスナが離陸しようとした時、青島は警察の追跡を振り切って成田のバギーで空港に現れる。青島は車輪を破壊して飛行機を止め、太一を殺そうとするが、亜紀の懇願で思いとどまる。

「佐助君が可愛そうだよ」

 亜紀に近づいた場合には最後の罰を与えると太一に警告する。虎井と警官隊が現れて太一を逮捕し、青島の容疑は晴れる。

「昔は神奈川にある港署ってところにいたんですが、鷹山と大下っておかしな刑事がいたんですが、最近噂を聞かないなぁ」

 

 

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