第4話 宝探し



 ずっと探していた 壁の向こう側

 忘れた宝物を とりにいかなくちゃ


 ぼうっと生きてきた 記憶の片隅

 追いやって 埃をかぶってた

 あと少しで消えてなくなるところだったけど…

 まだ探せばそこにあるはず


 遠く離れた 宝物

 子供のころ 置いてきぼりにしたまま


 泣いた涙をごまかして

 これで良いやと大人になったふりをした


 最後に笑えたら全て帳消しになるなんて

 そんな都合の良い事を信じているわけじゃないけど


 記憶の片隅にも どこにも存在しないなんて嫌だから

 最後に笑えなくても良いから 探しに行こうと思ったんだ


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