第6話引きこもり少年
転生?して半年すぎた。優しくて温かい家族に迎えられ僕は...見事に引きこもった。
疲れたのだ、何もかも
優しくしてくれる人に嫌われないよう、笑顔でニコニコ過ごし。毎日僕に愛してるよと言ってくれる家族に、愛していると心から返せないのに大好きだよという自分がいて申し訳なくなる。
そう思うと胃がキリキリしてきてご飯が喉を通らない。食べたとしても隠れて吐いてしまう。
みんなの思いと自分の思いが違いすぎて、無条件に愛してくれる家族を気持ち悪いと思ってしまった。
自分を偽らなくてもいってくれたけど本当の僕を知って嫌われるぐらいなら、幻滅されるぐらいなら最初から汚い僕なんて隠していた方がいい。
痩せていく僕を心配して家族は医者に見せたが原因はわからないと言われた。
そりゃそうだ、僕のこの症状は精神的ストレスからきている。摂食障害か自律神経失調症から来る胃潰瘍のどちらかだと思う。
前世の僕も過食嘔吐になったり、胃潰瘍になってたので慣れた痛みだ。
みんな無理をしないでと心配してくれるのにその心配すら僕には重かった
心配させないようにしなきゃ、僕の今の気持ちを知られて嫌われたくないそう思えば思うほど胸が苦しくなる
ほっといて欲しい。でも1人にしないで
ボロボロと涙が出てきて止まらない
やっぱりこの世界でも僕は異質で、一人取り残されている気分になった
世界が変わっても人間そう簡単に変われないんだな
こんなに愛されているのに、願いが叶ったのになんで僕はまだ苦しんでいるんだろう
やっぱり今日も部屋からは出られなかった
反抗期少年ほだされる 愛があれば問題ない @bearisa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。反抗期少年ほだされるの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます