第126話 11月5日 土曜日13

 九条さんたち女性陣に捕まっていると、後ろから胡乃葉の声が聞こえてきて――俺は胡乃葉を待っていたことを思い出した。


「あっ、胡乃葉。ごめんちょっと移動してた。もしかして――探し回って?」

「あっいや、それは大丈夫です。すぐに先輩見つけれたと言いますか――目立っていたといいますか――って――えっとこれは?」


 そうだよ、胡乃葉トイレに行っていたんだよな。っか、ちょっと移動しちゃったのによく見つけたなって目立ってる?ってなんだ?と思ったが。すぐに俺は理解した。そりゃそうだ。今俺の前には九条さんをはじめとした女性陣に囲まれている。それもみんなレベル高めというか――とりあえず目立っているのだ。そりゃ――探せるか。

 俺がそんなことを思っていると、たこ焼きを飲み込んだであろう九条さんが胡乃葉を見つつ声をかけた。


「あっ。東山さんと一緒に居た子――って、やっぱり――うん。この前小倉君に誘われて来ていた子だよね?間違いない」

「えっ――小倉先輩?あっ、食事の時――」


 すると、九条さんを見た胡乃葉も何か思いだしたのか。会釈のち挨拶していた。


「だよねだよね。あの時あまり話せなかったから自己紹介もしてなかったよね?この前会ったときなんか見たことある――?って思ってたんだよ。って、じゃあこの子が――楠君の彼女」

「「「彼女!?」」」


 なんか多くの声が反応したので答えておくと、胡乃葉と、九条さんのお友達一部である。九条さんのお友達の一部の反応がなかったのは反応できなかったから。口にたこ焼きほりこんで熱さとちょうど格闘していたからだ。って、だから変な騒がない。嘘情報で騒がない。さらに目立つだろうが。 


「ちょちょ、先輩――これなんですか」


 すると胡乃葉がすぐに俺の服を引っ張りつつ聞いてきた。って、説明すると言っても――。


「いや、たまたま荷物持ち。食べ物持ちをしたら。こんなことに。ってか、胡乃葉も九条さんと知り合いだったんだな」

「あっ、いや、今思い出したというか――この前姫子ちゃんと居るときに姫子ちゃんが話していて――『どこかで――?』だったんですけど。今思い出しました。小倉先輩に誘われたときに居た――って」

「なるほど。って、今の発言は気にしなくていいから。九条さんが勝手に言っているだけだから」

 

 そうそう九条さんが先ほど変なことを言ったため俺が慌てて訂正をしようとしたが――再度九条さんが余計なことを言ってきたのだった。

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