第99話 10月30日 夜 日曜日20
自分の家を通過する人はどれくらいいるだろうか。
そりゃ何か考え事とかしていたら――と言うことはあるかもしれないが。って、今の俺達もそうか。ずっとちょっとヒートアップ気味に話していたか。だから――ちょっと通過。ってのはあるかもしれないが。いやマジで?だったな。
「マジ?」
「す、すみません――ちょっと話に集中で、ガチで通過してました」
本当に胡乃葉の家を通過していたらしく。それから俺たちはUターン。2つほど通りを戻った。って、声かけて良かったー。なんか結構歩いているな。とは、思っていたが。まさか通過しているとは――あぶねー。無駄に運動する羽目になるところだった。
「えっと――あそこです」
それから少し戻ると今度はちゃんと到着したらしい。よくよくどこでも見かけるというか。普通のアパートを胡乃葉が指差した。
「おお、いい感じのところじゃん」
一度通過はしたが。無事に胡乃葉のアパートに到着した。
確かにここならそこまで俺の家と離れていない。ホント近くに住んでいたということが確定。あっ、胡乃葉はもう少し前。今日の午前中に確定していただろうけどな。俺は今知った、確定したである。
「にしても、この近さはびっくりだな」
「ホントですよ。少し前までは全然違うところの人とか思っていたのに……」
「マジでだな」
「あっ、先輩。ありがとうございます。わざわざ送ってもらって」
「いやいや。じゃ、俺行くわ」
俺はそう言いながら再度歩いてきた道を向いて歩き出す。
「はい――あっ。えっと先輩」
「うん?」
すると胡乃葉が声をかけてきたので俺が振り返ると――胡乃葉はちょっともじもじ?ではないと思うが。考えてから。
「えっと――また連絡します」
「えっ?ああ、じゃ、おやすみ」
また何か捕まるのか?または先ほどの話を聞いたから――などと思ったが。まあ連絡くらいはね。ということで、返事をしつつ歩き出した。
「はい。おやすみなさい」
胡乃葉のアパート前で少し話してから、胡乃葉と別れた俺は駅の方へ。そして駅を通過しJRの駅をさらに通過。いつも通りの道になり。家へと帰ったのだった。
って、2日連続帰りが遅くなった俺だったとさ。って――3日連続か?だな。金曜日から遅いよな?俺の生活が変わりだしているのか?変な方に変わらないでほしいな。
俺はドーナツ食えたらいいのに……。
余談だが。家に帰りスマホを見ると、東山さんから連絡があり。無事に帰った――というか。違うな。最寄り駅に着いてお迎え来ました。今車の中です。という連絡が来ていた。
いや、東山さんところ何というか。すごいな。めっちゃ大切にされているというか。ホント俺のところ自由だからな。あっ、これは、昨日も言ったか?
にしても、もしかして東山さん超金持ち家の子。とかじゃないよな?俺関わって大丈夫?身辺調査されてない?さすがにそれはないか。あったらまず毎回飲み会とかに誘っている旺駆里が抹殺されているはずだからな。あんな危険人物を野放しというわけはないだろう。
俺がそんなことを思いつつ東山さんに返事をしていると。胡乃葉からも連絡が来た。あれだ、今日はありがとうございました。というやつだな。
胡乃葉へも返事をしてから俺はシャワーを浴びに洗面所へと向かった。ってか、気のせいかな?なんか――俺の部屋いい香り。胡乃葉の居た香りがまだあるような……って、俺は変態か。いや、これは何と言うんだ?いいか。よしシャワー浴びて寝る。よし。それだけだ。無駄なことは考えない。
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