第39話 9月23日 金曜日2

「いやいや、これもお高いかと……でもありがとうございます。さっそく使います」

「そうか?」

「はい!」


 それからしばらく俺があげた商品とにらめっこをしながら、ココがこの商品は――と説明をしてくれた。本当に知ってるところの商品だったらしい。偶然でもすごいというか。俺ナイスだな。結果しばらくココの語りを聞き。

 そして一通り説明が終わった後。ドーナツと飲み物を忘れていたココは……。


「遅い時間にドーナツ――また無駄なお肉が……」


 と、何かつぶやきつつもちゃんとハムスターのように味わって食べていたのだった。なんやかんや言いつつもちゃんと食べるココだった。


 それからは、雑談だな。大学の事――あー、今日は初めに言っていたが。ココが来週の金曜日に友達と食事――という話をしていたので、その流れというか。その話がまた出て、普段どんなお店行きますか?みたいな話から――俺の1人飯語りになり。ココは驚いていたな。


「私、こういうカフェとかなら入れますが――普通のお店だとちょっと勇気が――かもです」

「ファミレスは?」

「いや――です。ちょっと。ですかね。みんなとなら――で、先に入るとかなら余裕。問題なしですが。完全に1人だと――」

「そんなもんか。じゃあ映画館とかは?」

「映画ですか?映画も――1人はないですね。先輩は?」

「基本1人かな?」

「すごいです」

「そう?」

「はい。あっ、先輩ってもしかして、1人で旅行とか行っちゃいます?」

「行くな。ってか、行ってた」

「既に経験者だったー。って、泊まりですか?」

「泊りもしたな。大学の冬休み。去年。1年時に行ったな」


 ココと話しながら思ういだす去年の冬休み。いつも通り放置プレイをくらった俺。なら――1人で実家居てもだし。資金っが置かれていたので、ちょっとぶらりと旅に出て、温泉満喫してお土産置いてアパートに戻ったという過去がある。


「マジですかー。って、その感じだと、高校生とかでも?」

「あー、うん。さすがに泊りはなかったけど。中学の時くらいには普通に1人で日帰りレベルの遠出はしてたな。親がマジで放置プレイ好きだから」

「あっ、この前言っていた――って、中学の時からですか。私中学の時なんか――」

「あっ、正確には小学生からか。小学生の時も別1人で――だな」

「それはそれで良いんですかね!?小学生ですよね?先輩のご両親――いいの?」


さすがに心配。といった感じの表情になるココだが――俺の家だとそれが普通だったからな。いつも通り過ぎて何も感じなくなってきていたが――周りから見るとなのか。


「まあいいんだろ。俺元気だし。事故事件にも巻き込まれてないし」

「そうですか――いいのかな……私では考えられないですけど――」


 ちょっと不思議そうな顔。あと複雑そうな?顔をするココ。もしかして過去にココは何か嫌な思い出でも?だったが。俺は大丈夫だった。俺の親は子供放置プレイが好きなだけだからな。俺も理解しているし。親は居る時は居るし――いない時の方が多いが。今元気だしいいんだよ。

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