第14話 6月のある金曜日2

 次また捕まるようなことがあれば、30分遅刻……って、次はもういらないな。ないない。逃げたい――無理だろうが……。

 

 俺がそんなことを思っていると、知っている顔。

 旺駆里が「おお、クルトン。ちゃんと来たな。さすがだ。一応まだ女の子に興味あったんだな良かった良かった」などと声をかけながらやって来たので――蹴飛ばして帰ろうかと思ったが。周りの視線あるのでぐっと我慢した。


 すると、旺駆里の来た後すぐに、その他の男女も集まり。合コン開始?なのかはわからないが。とりあえず俺は単に夕食を食いにきただけだしな。とにかく、旺駆里曰く。合コン開催のためお店の中へと俺達は入って行った。

 ちなみに今日集まったメンバーは、男はどうも全員が旺駆里繋がり。女性陣は初?なのか。男子同士はお店に入る前からずっと話していたが。女性陣の方は――はじめ緊張?ではないと思うが静かな感じだった。女子同士で話している人も居たり。スマホとにらめっこという人も居た。

 

 そんなこんなで、俺は男の輪に入っていなかったので、しばらく様子を見ていると、やはり男子同士は日ごろから付き合いがある感じ。女性陣はみんな今日が初めて会うような感じだった。女性陣がコソコソって感じで先に自己紹介している姿を見たからな。

 

 お店へと入った後、俺達は個室へと移動した。ちなみに今日の参加者は……俺を入れて9だった。

 部屋に入ってからは、旺駆里が中心となり今度は全員で自己紹介から始まり。

 自己紹介によって、ここに今居るのは、男子は1年2年。女性陣も1年生2年生ということ。そして、男子女子ともに旺駆里ほぼ繋がりだった。仲良くなろう!みたいな感じで旺駆里が必死に声をかけて回った結果らしい。ってか、雰囲気的に先ほどから男子4人。俺以外が楽しそうに話しているので――発起人はあの4人だろう。そして――数合わせで女子も4人集めた……4人?


 引っかかることはあるが。とりあえず自己紹介の後は、なんとなく場の雰囲気が良くなったとでも言うのか。やっと男女で混ざり会話が始まった。そして、これは幸いなのか。嫌がらせか。俺的にはどっちでもいいが。すぐに俺だけが余った。


 っか、今も俺の頭の中では引っかかっていたんだが……って、そもそもお店に入る時に俺は集まった参加者の数を見て、旺駆里に言いたいことがあった。


 確か旺駆里は人数が合わないから――で、俺をこの場に呼んだはずだ。なのに男子5人女子4人?これがお店へと入った全員だ。あれから人が増えるという感じもない。

 つまりだ、俺はいらなかったのでは?

 特に1対1で話す。見たいな場は旺駆里は作らなかったが。自然と会話するのは1対1というのか男女の組み合わせになっていた。って、この場に居た俺以外の男子が必死に女性陣に順番に話しかけていたためだ。必死さのない俺がちょうど余った。一部女子からチラチラ視線があったが――俺は触れなくていいよオーラを出しておいた。

 俺は1人でのんびり隅っこに座り。料理をいただいていたからな。だって金払っているからな。そして食べ放題みたいだったから、俺は食べている。

 1人だから居心地が――とかいうのも無くはないが。別にそこまで気になることなく。旺駆里たちがバカみたいに大声で騒いでくれているからな。隅っこは平和だったよ。ってことで、俺は1人で食事を楽しんだ。お店の料理は普通に美味かったからな。肉良し。野菜も良し。米良し。甘いものも良しだったな。

 ドーナツを置いてないのは減点だが。って、なかなか居酒屋でドーナツはないか。あるのかな?そういや単独店舗のドーナツ屋は廻ったが――居酒屋とか。そういうところにあるドーナツは調べてないか――でもとりあえず料理美味いから良し。などと俺が思いつつ過ごしていると、一度だけ旺駆里が俺の食事を邪魔しに来た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る