第49話 幕間 人物紹介的な配信

カッ、カッ、カッ、カッ……。

横の壁に掛けてあるクレーンゲームで取ったアニメの時計の秒針の音が部屋に響く。

目を開けると窓から太陽の陽射しがカーテンの隙間を抜けて俺の目を攻撃してくる。

「まぶしっ……えー今は7時か」

俺は一瞬目を閉じてから顔を横に向けて時計で今の時間を確認する。

7時ジャスト。俺がセットしたアラームがなる30分前。俺は頭の中でこの聖域と言ってもいいベットでゆったりとアラームが鳴るまで待つか、体を起こして朝食のパンを食べるか迷う。昨日は散々家の彼女様にボッコボコにされてその後致したがその話は置いておく。ただまぁ……。

「菜璃も俺もバグってるよなぁ〜」

そう、バグッている。世の中には、うちは家で外は外と言うように家族の形や恋愛の形、友人とのやり取り等星の数以上にあるが俺と菜璃ほど、とち狂った関係は無いだろう。まぁ、昔から海よりも懐が広くて面倒くさいと言われてた空愛さんとすぐに彼女ヅラし、図々しくも彼氏の家に住み込み、後輩との女子会の代金を彼氏に要求する彼女の菜璃。

……あれれ?菜璃さんホントにヒモなんすか?

テレレレレッ、テレレレレッ

そうこう考えているうちに携帯のアラームがなる。

俺は即座にそのアラームを消し、体を起こす。

「よし、一回普通の人に相談するか……」

この日初めて俺は恋愛について友人に聞こうと思った。


〜〜〜〜〜〜

のだが……。

「別にどうでもいいや」

そう、大変悲しいことに我らが空愛さんは今後の仕事が面倒くさすぎて毎日毎日小説では書かれていないところでイチャコライチャコラしている彼女の菜璃の事をそのままでも別にと切り捨ててしまった。

いや、まぁ、だってね?どこぞのホテルでの食事会の代金を急に押し付けてきたり、少し待てで5時間遅刻してきたり、急にブロ削して連絡拒否してきたり、おはーって言いながら全力でドロップキックかましてくる悪友共に比べたら菜璃なんて可愛いものなのである。

さ、さらに言えば、熱が40度ある中カスタムに参加させられたり、大会に出させたり、イベントのスタッフやらされたりしないだけ菜璃はマシだ。てかね、菜璃の場合ね、「空愛ありがと♡」とか、「空愛ぁ〜いつも愛してる♡」とか、「今日も頑張ってね♡」ってハグとかキスしてくれたりもするのよ?どこぞの馬鹿共とは違うのよ?

お前らわかるか?こんな、こんな事いくら金払っても本気でここまでしてくれるやつなんて世の中何人いると思ってる?いや、確かに、確かに俺はモテるほうかも知れない。だがな、流石にここまでの事を殆ど毎日欠かさずやってくれる人なんて居ないんだぞ!!

ピコン

ん?なんか連絡が来たな……

Ozu『お前はモテないぞ』

何でテメェは俺の脳内会議に参加してくんだよ!!

いや、まぁ、この通りですね。バカでアホでゴミカスで最高の悪友共よりはマシだから良いという判断に至ったのだったのだよ。

てか、あれよ?どこぞのMickeyとか言うやつの方が悪だぞ?我世界MVPなのに1000万契約ぞ?5億超えねぇんだぞ?グッズとかスポンサーで荒稼ぎしてるのに!!

……UNと魔導協会は大変素晴らしい会社でありますという事で次のビックなイベントについて話していきたいと思う。

来たる2月1日になんと、男女コラボが解禁される。そして、我が魔導協会第3部隊と先輩方とのコラボ配信が魔導協会公式チャンネルであるのだ。


〜〜〜〜〜〜

「って事で先輩達について説明していくぞ〜」


コメ

『ぬるっと始まったな』

『ん?マドキョの先輩の紹介?』

『そういえばどんな人がいるのかあんまり知らん』


「フフフ、そういうと思って皆が大好きな魔導協会っ、第3部隊っ、隊長の天空海が教えてあげちゃうぞいっ!!」


コメ

『なんかこのショタテンション高いな』

『なんやかんや深夜だから……』

『ひっさしぶりの配信でテンションおかしいんやろ』

『昨日ぶりだが……』

『天空海きゅんカワ(・∀・)イイ!!』


「じゃあ、適当に行きます。」


ん?コメントの可愛い?スルーに決まってんだろ刺すぞ?(怒)


「魔導協会一期生

教主紅闇エイト 我が炎に抱かれて消えろ!!

とか言う痛い人で、奥さんはもうひとりの0期生

副教主、紅闇奈落さんです。まぁ、元々城島奈落って名前だったんだけど結婚したのでね……奈落さんはまぁ、おっとり系の仕事できるクール系美少女上司って感じかな」


コメ

『魔導協会代表の扱いが……』

『エイトォォ〜』

『痛い人ww』

『元仕事仲間だからできるイジりか』

『奈落様!!』

『おっとり系とクール系???』

『まぁ、簡単に言えば可愛い人やな』

『信介ラブの人か』

『あーあの人か』

『なんていうか、理想そのものなんよ……』

『完璧を体現した人というかね……』

『意味わからん』


「あー奈落さんはマジで完璧でカッコよくてクールで美人なんだけど、たまにミスったりズレた事を言うから美少女って言ってます。はい」


コメ

紅闇奈落『天空海くん配信で会うの楽しみにしてるね♡』

『奈落様キた!!』

『wwwwwwww』

『天空海やったなww』

『いやー公式配信楽しみだな〜』


「人妻からのハートはエグいって……ゴッホん。奈落お姉さんからハートもらえて僕嬉しいなっ!!アザラシ好きのみんなも配信楽しみにしててねっ♡

えーでは第一部隊に移ります(棒)」


コメ 

『人妻からのハートww』

『演技の差がww』

『どこにこんな新人埋もれてたんだww』

『ちょっと合コンとかいう居酒屋に……』

『世界ランク一位というランカーの世界に……』

『悪友に……』

『草』

『デビュー1ヶ月にも満たない新人が大先輩煽るって、マ?』


「ボクチンは元世界最強なのだせっ♡

うぉっほん、第一部隊は

隊長 東 凛久(あずま りく)

副隊長 新戸 尊 (にいど とおる)

隊員 九山 仁井 (くやま にい)

の3人です。隊長副隊長のBL、それに振り回されるにい姉でお送りします」


コメ

『アクアーww』

『手のかかる弟二人としっかり者のお姉ちゃんか』

『めちゃくちゃ的確やな』

『最初はにいちゃまの逆ハーレムとか言われてたんだけどな……』

『そこ変われってどれだけ炎上してたか……』

『今ではな……』

『にいちゃまファイティン!!』


「ホントにね‥‥いや、もうこの東✕新戸が強すぎてにいちゃまってなんなん?みたいだったのがまぁまぁまぁ……いや、一応ですね。隊長として言わせていただきます。貴方が居なければ第一は終わってた。いつもありがとうっ!!」


コメント

『貴方が居なければ第一は終わってたww』

『事実なんだよなぁ……』

『ここにもう一人男がいればどうなってた事か……』

『因みに何があったん?』

『東×新戸がヤバすぎたって覚えとけ』

『にいちゃま、なんで?なんでいつも1200wでチンするの?』

『東×新戸、早く食えるから』

『リスナー×にいちゃま、色々溶けて劇物になるやろがい!!』

『みたいな事があるくらい凄かったんよ』

『東×新戸は変にアホやったんよなぁ〜』

『色々あるんやな‥‥』


「はーい、世の中色んなことがあるんです。次は第2部隊だっ!!」


コメ

『急にテンション高いな』

『色んな人おるし……』

『美少女三人衆やしな』

『みんなかわええ』


「第2部隊

隊長 アフィー・ヨルミガルド

副隊長ウィズ・サマー

隊員ナガヤ・ミルニ

の3人で、ダメ姉、陰キャ、配信狂いでお送りします」


こめ

『ここまで適当な紹介が合っただろうか』

『そのとおりなんだけど、そうじゃない』

『ミルニルの48時間配信またないかな……』

『3人で72時間配信も懐かしいな……』

『え‥‥マドキョ第2エグいな』


「そして我らが第3部隊に続いてくるわけですね。はい。隊長天空海、副隊長悠里芽実、隊員佐藤奈々。えーショタ、姉もしくはママ、ガキのこれからの3人組ですね」


コメ

『う〜ん……』

『自分でショタと言うのか……』

『ガキは誰やろなぁ〜』

『これからの3人組やな』

『自分の部隊ですら真面目に紹介しないのか……』

『一応特徴をすごく捉えてはいるで』


「えーでは、コラボの詳細をお話したいと思います」


コメ

『キターー!!』

『それだよ、それ』

『本題きだぁぁぁあ』

『早早早く〜』

『wkwk』


「第3部隊深々掘り掘り2時間スペシャル♡♡です。ということで今日はこんな感じで終わります。みんなっ、見てくれてありがとうね!!」


コメント

『は?』

『深々掘り掘り2時間スペシャル?』

『‥‥‥‥』

『え、そんだけ?』

『天空海?』


ご視聴のライブストリームは終了しました


『天空海!?』

『えぇ‥‥』

『詳細とは‥‥』

『マジか』


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

最後の更新から半年くらい経ってるマジか

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